Published on 11月 29th, 2013 | by スマホ研究員11号
スタートアップ企業訪問 Vol.35 『Buzoo』 代表取締役 森下さん
お邪魔しましたのが、『Buzoo』の森下さんです。
なんと既にインドネシア進出も果たし、ユニークな人材育成で
会社を益々躍進させる秘訣も伺いました。
森下さん:
弊社の特長を簡単に言いますと、2点に集約されます。
◆海外進出:インドネシアに50名の大型開発拠点
◆若手育成:“人間”の魅力を最大限にする方法
◆海外進出について
先ず、海外進出についてです。リーマンショック以降で停滞していた日本と比較のため
勢いのある中国や東南アジアを視察しようと思いたち、
実際に中国、タイ、インドネシアなどを周りとても刺激を受けました。
そして、それぞれに駐在員を起きスタートを図った中、一番バズーに合ったインドネシアを選び、手始めに1名を常駐させることからスタートしました。
インドネシアは親日ということもあり、オフショア開発の拠点としては
非常に適していましたし、当初から現地に根付いた企業を目指していましたので
多くの人に恵まれて、50名の規模まで拡大できたと思います。
50名程度を雇うことで初めてスケーラビリティが出てきました。
現地でのリクルートは、優秀な大学に足繁く通いまして、関係作りを意識しました。
おかげ様で、就職ランキングでも上位に顔を出すポジションまで弊社の名前が
浸透してきました。
また、賃金も通常は日本の1/4位の給与が、日系企業でも多いと思いますが
弊社は同一スキル同一賃金という原則のもと、新のグロバリーゼーションを目指しています。
最近、そんな弊社の環境に魅力を感じ、頑張ったインドネシア採用の社員が
日本本社のスタッフとして昇進しました。グローバル化が進んでいます。
この出来事は、他の社員のやる気、モチベーションのアップに繋がっていると
思います。
現状の体制は、日本で15名とインドネシアで50名。
営業と企画は日本チーム。制作は全てインドネシアという
分業で動いています。
◆若手育成について
森下さん:
現状の売上比率は8:2でアプリの仕事がほとんどです。
契約上、クライアント名は出すことはできませんが、
大手様の案件を中心し受注しています。
最近では選り好みではないですが、500万以上の開発案件をメインに
受けることにしています。
会社の規模と体制からこれぐらいの金額が効率いいんです。
それと何と言っても、弊社の強みは
「人を売ること」です。
お客さんとの信頼関係があっての仕事ですので、この“人”を基軸にする点は
僕自身すごく拘っています。
具体的なアクションとしては、『担当者満足度アンケート』というシステムを
導入しています。
こちらは、発注を頂いたクライアント様にお渡しするアンケートなのですが、
目的は、お客さんとの信頼関係を早めに築くことと、
『営業マン』自身を客観的に見るということです。
このアンケートはお客様にも弊社社員にも非常に好評です。
また、初めてのお客さんは、出来るだけ情報を掘り下げ調べるようにしています。
見る観点も企画の材料となる情報はもちろん、ROI視点で
採算ベースとして大丈夫なのか?など事前の準備に重点を置いています。
当然、営業のロールプレイングをみっちりやります。
そこまでして、提案となるのですが、キックオフミーティングでは
『プロジェクト計画書』を提案します。
そこまでやって、やっと信頼してもらえると思っています。
①今後の展望
森下さん:
先ず、目指しているのは『インドネシア オフショアNo.1企業』になることです。
会社の規模として、100人体制に早くしたいですね。
会社の質の部分でも、“透明性”と“権限委譲”をポイントに
会社力も向上させていきます。
弊社の商材である「アプリ」は、“自己実現”の手段の一つと考えています。
世界に無いものを生むわけですから、“生きるチカラ”と言っても
過言ではないと思います。
それを理解、実行している社員が経営感覚も身に付け
会社を強くしてくれると信じています。
②リクルートについて
森下さん:
『バズたま』という企画があるのですが、
実は、会社の会議室をすぐそばにある慶應の学生に開放しています。
『バズーにたまる』で『バズたま』です。
学生たちが来ることで、関係づくりに繋がりますし、
弊社の社員達も意識して、オフィスもキレイ保たれます。
採用活動に関して言えば、
昨年は、リクルート系のメディアに積極的に出稿したおかげで
多くの就職希望者が集まりました。
今後も優秀な学生を獲得したいと考えています。
③Top画面拝見
森下さん:
オススメは「Nike+」です。
体を鍛えるのが、好きなので
スポーツもマラソン、サーフィン、ゴルフをやっています。
たまに公園で筋トレなども。。。
体脂肪率10%を維持できるのはこのアプリのおかげなのです。
【取材後記】
慶應大学の真横に構えるキレイなオフィス。ガラス張りを中心した内装が
森下さんの思想を伝えるオフィスデザインになっています。
社員の皆さんは、フリーアドレスで、生き生きと仕事に望む姿が
見受けられました。しかしオフィスがキレイですね。
早くから東南アジアのインドネシアで拠点を構え、
“人”を基軸にした、正当で透明な経営を意識されている森下さん。
改めて「企業は“人”が創るモノ」だというのが、僕の率直な感想です。
今後もインドネシアと日本を股にかけ、活躍されることでしょう。