Published on 2月 15th, 2016 | by 杉山 拓也(すぎやま たくや)
【ASO Tips】サジェストを使った効率のよいキーワードの選び方
前回の記事ではASOニュースレターから、キーワード選定の仕方を取り上げましたが、今回は引き続き、キーワード選定について、もう少し掘り下げていきたいと思っています。
■ おさらい ASO作業フローの全体像
さて、ASO作業フローのおさらいです。何回見ても損はありません。
1.キーワードの選定
・・・自社アプリのペルソナや、競合アプリのキーワードランク状況からピックアップ
2.サジェストの洗い出し
・・・ピックアップしたキーワードでiTunes StoreやGoogle Playにどんなサジェストが出てくるか?を調べる
サジェストがどんなルールで出現しているか?はまた別途
3.サジェストの分解
・・・サジェストは基本、複合ワードで構成されているので、これを単語で切っていく
4.そしてしかるべき場所にキーワード埋め込み
今回はこのなかの「2」について触れていきます。
■サジェストとは??
iOSのAppStoreでもAndroidのGooglePlayでも、検索窓にキーワードを入力
すると、自動的に下に検索文字列候補が出てきます。
例えば、AppStoreで「写真」で検索すると、今こんな感じのサジェストが表示されます
写真加工
写真加工・画像編集・文字入れ
写真
写真 こらーじゅ
写真 コラージュ
・・・(以下略)
驚いたことに、主キーワードとなる「写真」は、3番めの表示です。
サジェストの表示は、“検索回数”と“ダウンロード”で決まってきます。
スタガレでもいくつかテストをしてみてサジェストの変動を観測したのですが、どうやら
この2つがサジェストの主要因のようです。
つまり、ユーザーが検索していて、ダウンロードもしているキーワードをストアが表示
してくれている、といえます。
ここからキーワードを選び出さない手はありませんね。
■AppStoreとGooglePlayのサジェストは別物です
よく、AppStoreとGooglePlayでASOキーワードを使いまわしている企業様がいらっしゃい
ますが、各ストアでサジェストを表示させてみて分かるとおり、2つのストアで出てくる
サジェストはかなり違ったものになっています。
また、検索エンジンの作りの違いもあって、AppStoreとGooglePlayではこんな違いも
・AppStoreではカタカタ・ひらがらは別文字として区別される
・GooglePlayではカナ・かな・漢字・漢字違いまで、サジェストに表示される
・AppStoreではサジェストが多数表示される一方でGooglePlayでは5件表示
出てくるサジェストが違う、ということは、選び出すキーワードもほぼ違ったものになると
考えてよいと思います。
つまり、AppStoreとGooglePlayでは基本的にキーワードの転用が出来ないのです。
サジェストを調査して、そこからキーワードを切り出すという一手間は少し面倒なのですが、
各ストアで違いがありますのでお気をつけください。