Published on 12月 6th, 2013 | by スマホ研究員11号
スタートアップ企業訪問 Vol.37 『Beatrobo Inc.』 Founder&CEO 浅枝さん
今回のインタビューは『Beatrobo inc.』の浅枝さんです。
アプリとデバイスを融合させた新たなサービスということで
非常に気になります。
新しい音楽の楽しみ方を提供する浅枝さんの取材をご覧ください。
①『Beatrobo』について
浅枝さん:
『Beatrobo』は、自分で音楽のプレイリストが作れるサービスです。
自分な好きな曲を集めてリストにまとめ、いつでもどこでも
音楽を楽しめます。
また、他にユーザーのプレイリストも聞ける機能があり、
プレイリストをやり取りできます。
いわゆるソーシャル音楽共有サービスです。
プレイリストが入ったロボットアバターが、様々な人と交流することで
新しい曲を聞いたり、プレゼントしたりします。
2011年12月にスタートさせたサービスですが、順調にユーザーが伸びて
きました。
そして新しくローンチするのが『Plug Air』です。
現在は、スマホに曲を入れて聞くためには、
CDのデータをPCに取り込み、PCからスマホに移してやっと
スマホで聞けるという面倒な流れです。
直接、スマホに音楽データを入れる方法はありませんでした。
この『Plug Air』は、スマホのイヤホンジャックに差し込み、
あっと言う間に音楽データを取り込みます。
昔のイメージで言うと、好きな曲を集めたカセットテープ(MixTape)を
貸したり借りたりして、楽しめるデバイスです。
*使用イメージ
Plug Air:リンク
そしてこの『Plug Air』は、「人を通じて曲のシェアが広がる」ことを
目的にしています。
「この曲ちょっと聞いてみてよ」と気軽に視聴して、気に入ればシェアできる。
音楽が流通する運動量が必ず上がると思っています。
視聴する機会が増え、信頼できる人のオススメだと、
音楽がもっと楽しめるようになるし、アーティストの視聴の機会が増やせる点では
非常にウェルカムだと思います。
技術面では、「クラウドコンテンツ再生」と技術を用いています。
実は、音楽のデータはこのデバイスにデータが移されているわけではなく、
クラウド上で全てをコントロールしています。
コントロールというのは、入れられる曲数から何月何日で消滅させるなど
コンテンツホルダーの都合に合わせて変えることができます。
先日、ユニバーサルミュージックさんと提携しまして、先ずは
「ハジ→」というアーティストで販売することが決定しました。
【プレスリリースより】
ユニバーサル ミュージックでは、NAYUTAWAVE RECORDS所属アーティスト、ハジ→の新曲「White Winter Love。」(2013年12月4日発売)を世界で初めて「PlugAirバージョン」としてもオフィシャルサイト限定で発売いたします。なお、本「PlugAirバージョン」限定のシェア機能として、1日だけ友人が収録楽曲を聞けるようにしたコミュニケーションツールとしての機能を搭載しています。 ※2013年10月31日 PRタイムスより
現在も、様々なアーティストさんと話が進んでいますので、
音楽の話題が、これをきっかけに増えるといいな〜と思っています。
『Plug Air』 本体も様々なデザインにすることが出来ますので
アーティストのイメージに合わせたり、キャラクターを使ったり
プロダクトとしても楽しめるモノにすることが可能です。
アーティストであれば、ファンの証みたいな位置づけになってもらえると
嬉しいですね。
先ずは、音楽からスタートしますが、今後はマンガや写真などのデジタルコンテンツの
業界を狙っていきたいと考えています。
それと、弊社は住所がカリフォルニアです。
スタートからグローバルを意識しています。
これからも海外のカンファレンスに出展し、プレゼンする予定が入っています。
先ずはUS、ヨーロッパで浸透を図るつもりです。
②Top画面拝見
浅枝さん:
オススメのアプリは、「9GAG」です。
海外のアプリですが、いわゆるアメリカンジョークを投稿する
CtoCのアプリです。テーマに沿ってジョークを言ってくのですが、
本当に笑えます。一度見て下さい。
【取材後記】
アプリとデバイス。浅枝さんはこの『Plug Air』 をリアルな“モノ”とすることに
とても意味があると言っていました。
好きな事に関する『Plug Air』 であれば、愛着が沸くし、友達にも
自慢したくなる。これが起点となって広がっていくと。
本当に新しい音楽の楽しみ方が広がりそうです。
次回は、Sassorの宮内さんです。お楽しみに。