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Published on 6月 7th, 2013 | by スマホ研究員11号

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スタートアップ企業訪問 Vol.17『株式会社Pitapat』取締役  伊香賀さん

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さて、今回は『プライムアゲイン』の阿部さんからのご紹介で
『Pitapat』の伊香賀(いこうが)さんです。

今回は、アプリという領域から少し外れてしまいますが、ユニークなサービスを
ご紹介します。
スタートアップ企業の“悩み”“迷い”などをサポートするサイトとして立ち上げた
『QIXIL』(キクシル)についてたっぷりと語って頂きました。

①『QIXIL』立ち上げ背景
伊香賀さん:

先ず僕達は、「世界中の人々の心を動かしたい」という志のもと
起業した時のサービスとして、社名にもなっている『Pitapat』を
立ち上げました。
サービスをリリースする前から数多くのビジネスコンテストで受賞し、注目を浴び
満を持して、立ち上げたのは、2012年5月です。
3日でダウンロード数は10万を越え、順調な滑り出しと思ったのですが、その後
ユーザー数が伸びず、9 月28日にサービスをクローズしました。

そして、このPitapatの反省を活かして企画したのが、新サービス『QIXIL(キクシル)』です。

http://qixil.jp/

『QIXIL(キクシル)』は、会員同士でQ&Aをする事により、
ベンチャーやスタートアップに関する必要な知識を深めることができるサービスで、
自分たちが多くの方に色々なアドバイスを頂いた経験が着想のきっかけとなりました。

会社を作ったころの僕たちは、「成果の出ない無駄な議論」を毎日ようにしており
アドバイザーの方から「全員が情報不足の中での議論は収束しない。
30分以上議論が続くようなら、すぐに経験者に質問すべき。」という
アドバイスをいつも口酸っぱく言われていました。
実際、先輩起業家の方や専門家の方にいただいたアドバイスは有益で、
アドバイスを積極的に求めるようにしてから、
やはり意思決定がとてもしやすくなりました。

しかし、身の回りに相談できる相手がいない人にとっては
「相談できる場所」はセミナーやミートアップイベントの
Q&Aコーナーなどに限られてしまっているという事に気づきました。
そこで僕たちはあらゆる経験者や専門家に相談できるというコンセプトで
サービスを作る事を決めたのです。
(参考ブログhttp://blog.qixil.jp/importance-of-leancanvas/)

②『QIXIL』について
伊香賀さん:

サービスの内容は、webサイトで運営する
Q&A形式のコミュニティです。
現在はベンチャー企業のファウンダーの方や、各方面の専門家の方を
中心に、招待制で限定的なご利用を頂いております。

弊社親会社であるサイバーエージェント代表の藤田社長をはじめ、
IT業界の著名な方々を中心に約1000名の皆様にご登録頂いている点が
特長でもあります。

具体的な利用方法としては、会員同士で質問を書き込み、答えるという流れですが、
回答者を指名できたり、『気になる』『なるほど』ボタンを設置して
簡単なコミュニケーションが図れる仕組みにして
活発な交流が出来るようにしています。

この交流の中で、ジャンル毎に、それぞれの人がどれだけ詳しいのかを
測定しています。
これによって各人の専門性をレベル化して可視化するとともに、
質問した際に各質問のジャンルに詳しいレベルの
高い人がレコメンドさせるしくみになっています。

Googleが検索に対して適切名ページをレコメンドするのと同様、
僕たちのサービスは各質問に対して適切な人をレコメンドしているんです。

こういった仕組みにより、憧れている人や尊敬している本人など
答えてほしい人からアドバイスを直接もらえるのが
サービスの最大の魅力だと思っています。

実際に「憧れの○○さんに質問したら、答えてもらった」という事例も多く、
そういったやりとりはその貴重性から、TwitterやFacebookなどで拡散され、
1つの記事だけで1万以上のPVがでた事もあります

③今後の展開
伊香賀さん:

今後はユーザの方のヒアリングを中心に改善を進めつつ、
より多くの皆様に価値を提供できるよう、招待制を解除していく事を考えています。
また、溜まった情報を見やすくなるような工夫もしていきたいと思っております。

そして、この『経験・知識の集合知』は、ITのスタートアップ企業向けだけではなく、
より多様なテーマを扱うサービスにしていければと考えております。

④Top画面を拝見
伊香賀さん:

オススメのアプリは『iBOOKS』です。
iPadなどとの同期もできて、最近は扱われている書籍量も増えているようで、
よく利用します。最近はマンガの「宇宙兄弟」にハマっています。

ikougatop

【取材後記】
失敗から学び、『QIXIL』を立ち上げ、サービス展開を図る
伊香賀さんは、物静かな表向きと違って熱い思いを持っている
人物です。
一つひとつの質問に対して、思考を重ねて答える姿勢に
このサービスに掛ける思いが伺えました。
様々なインターネットサービスがある中、
『QIXIL』が挑戦しているのは、真実の情報をいかに有益なカタチで
ユーザーに還元できるか?という点です。
リアルな経験者や専門家の知識が、必要とされている人に
届けることを可能にする。
まるで、元気な人が時にはサポートし、時には引っ張っていく
様子がイメージ出来ました。
参加しているスタートアップ企業と一緒に伸びる可能性が
高いサービスです。

さて、次回は伊香賀さんからのご紹介でReventiveの水田さんです。
お楽しみに。

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About the Author

スマホ研究員11号

・株式会社アドフロンテ  コミュニケーションデザイン本部 ディレクター  ソーシャルメディアとリアルなプロモーションを融合させて 企業の課題解決をお手伝い。 【簡単な経歴】  ・広告会社  企業のセールスプロモーション関連の企画と実施及び進行管理。コミュニケーション領域の中 でもビロー・ザ・ラインを幅広く企画。 ・外資TV通販企業。  コンシューマーとのエンゲージメント企画やロイヤリティプログラムを推進。また、コンシューマ ー向けイベントをディレクションなどCRMを推進。  初の海外放送のツアーイベントを成功させる。 ・広告専門誌 出版社  新規事業開発担当。SP事業部の立ち上げ facebook: https://www.facebook.com/koichiro.negishi





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