Published on 2月 27th, 2014 | by shusakuwashizu
動画とはまとめ、キュレーション。
前回は、スマートフォンに最適化できていないPC用サイトにおいて、動画を埋め込むことで訴求力をアップできないか?ということと、最適化したサイトでもあっても、スマホと動画の相性から動画はビジュアル訴求とストーリーの強化につながるのではないか、ということを書きました。
『動画』が重宝される理由はもっとあります。
インターネットに出会ってから、私たちは『情報過多』になっていると言われます。じっさい忙しいです。SNSのタイムラインには、ハイパーリンクと友人の近況、レコメンドが流れ込み、ニュース系アプリやRSSリーダーを見ない日はありません。情報に追われまくっています。そのなかで、まとめやキュレーションいう流行が生まれています。人かプログラムかは別にして、特定のテーマや趣向についての情報をフィルタリングして配信してくれたり、要点をざっくりまとめてくれたりするものです。これがウケてます。すなわち、すべての情報に全力で見聞できなくなっているわけです。すべてわかろうとする必要がないとも言えますし(到底無理!)、知るべきこと流すことを自然に見極めているとも考えられます。
そこで動画です。動画もじつは、まとめでありキュレーションです。動画は、時間制限(尺)のなかで要点よく展開しなければなりません。構成に必要な情報を集め適切に配置するという、シナリオや絵コンテの作業は、一種のキュレーションと呼べるのではないでしょうか。
私は4年前に『How To JAPAN』という外国人向けのショートアニメを立ち上げましたが、その頃まさに「ざっくりまとめる」ということを意識して作りました。数百年に及ぶ文化背景を、短時間で外国人に映像で伝えるには、要点をブラッシュアップするしかありません。逆にテキストで書き起こしていたら、すごく長々と書いてしまっていたと思います。
このように、動画にはむずかしいことをかんたんに見せる作業がおのずと含まれます。よって動画は、お客様の理解を助ける情報提供に優れた表現なのです。
つづく…