特集 hiraishisan2

Published on 10月 22nd, 2013 | by スマホ研究員11号

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 スタートアップ企業訪問 Vol.32『株式会社イノベータ』  代表取締役社長  平石さん  

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今回は紹介繋がりでベストティーチャーの宮地さんからのご紹介で
『株式会社イノベータ』の平石さんです。
我々も注目している『UI』に関連した事業展開をしています。
どんなお話が聞けるでしょうか?

①『UIscope』について
平石さん:

『UIscope』は高品質なスマホアプリのユーザーテストをリモートで、
早く・安く・簡単に実施することができるサービスです。

UIscope(リンク)UIscopeとは

以前、私達自身もアプリを開発している時にユーザーテストを
行いました。外注費で50万もかかり、結構手間がかかったので
何とかできないかな〜と考えていました。
調べてみると、海外ではリモートでテストや調査を行っている
サービスがあり、国内でやってる企業がなかったので、
サービス化を思い付きました。

現在は5,000人以上のユーザーさんに登録して頂き、
弊社が無料で配布している専用のwebカメラを使って
テストに参加してもらっています。
ユーザー自身が捜査状況を撮影しているので、
場所や時間の制約を受けずに参加してもらえます。
また、テストの報酬として@500円を渡してますので、
ちょっとしたお小遣い稼ぎとして主婦の方々に喜んで頂いております。
全体の6割が女性で、特に宣伝やプロモーションを行っていないのですが
口コミで広まり、現在の人数に増えてきました。

また、2012年11月にサービスを開始しましたが、登録して頂いている企業も500社を越え
順調に伸びています。
スタートアップから大企業まで様々な業種業態の企業様に登録頂いております。
カテゴリーとしては、「メディア系」が約40%、「ゲーム系」が約20%です。
求人広告といったメディアは、中身のコンテンツが競合サービスと変わらないことが多いため、
UIで差別化しようと試みているようです。

②ご紹介頂ける事例がありますか?
平石さん:

そうですね。写真・アルバム関連のアプリのテストを行った事例ですが、
写真整理を目的としたアルバムに纏められるアプリということで、
プッシュ通知が機能としてあり、競合と差別化出来る点だと伺っていました。

いざテストを行ってみると、プッシュ通知の設定に対して殆どのユーザーが
Noのボタンを選択しました。
皆さん、「プッシュ通知を嫌がっていたんですね。
せっかくの差別化ポイントが、ユーザーテストを通じて評価されていないと
いうことが、気付きとしてありました。
この事例のように、作り手が分からない、気付いていない発見があるのが
ユーザーテストだと思います。

我々は、事例にあるような「発見」とナレッジとして蓄え、登録企業に
アドバイスするケースも増えてきましたので、
今後は、このノウハウをデータベース化しサービス展開まで広げていきたいです。

③今後の展開について
平石さん:

先ずは海外進出に力を入れて行きたいと考えています。
現在でも、韓国の企業からオーダーが入ってますし、
韓国のパートナー企業を通じて、韓国の会員組織化を進めています。
韓国への進出を考えている日本企業をクライアントに想定しています。
基盤が出来上がったら、中国にも進出したいと考えています。

他には、「ユーザーテストの方法」を拡大する方向です。
現在はUIのユーザーテストですが、組織化した会員の皆さんに
インタビューやグループディスカッションなど、オンラインの調査会社として
様々な調査を展開したいです。

最後は、「ユーザーテストの対象を拡大する」方向です。
例えば、消費財メーカーのサンプルテストなど、定性的な調査を
アプリ以外の分野にも広げて行きたいと思っています。

海外では、『Usertesting.com』という会社が一番大きいですが、
この会社を越えるように頑張って行きます。

④Top画面拝見
平石さん:

オススメは、『Retty』 です。
美味しいお店しか載っていないので、
見る度に気になるグルメ情報が
増えていますね。
『行きたいお店』登録をしているのですが、
忙しくて、登録リストばかり溜まっていくのが
悔しいです(笑)

tophirasishi

【取材後記】
アプリの使いやすさ、インターフェイスの良さというのは、
なかなか基準や判断が難しく、結局使う本人が
使い易いか?どうか?という事になると、僕自身は捉えていますが、
様々なユーザーに使ってもらうテストができれば、
大まかな傾向は掴めると思います。
「UI」が悪いアプリはユーザー数が伸びないと言われています。
僕自身もダウンロードしても、1回でDeleteしたアプリもあります。
UI Scopeでプロダクトアウトの発想から、ユーザー視点の
発想に展開できれば、もっとユーザーを考えたアプリが増えていくでしょう。

さて、次回は平石さんからのご紹介でvivianeの田辺さんです。

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About the Author

スマホ研究員11号

・株式会社アドフロンテ  コミュニケーションデザイン本部 ディレクター  ソーシャルメディアとリアルなプロモーションを融合させて 企業の課題解決をお手伝い。 【簡単な経歴】  ・広告会社  企業のセールスプロモーション関連の企画と実施及び進行管理。コミュニケーション領域の中 でもビロー・ザ・ラインを幅広く企画。 ・外資TV通販企業。  コンシューマーとのエンゲージメント企画やロイヤリティプログラムを推進。また、コンシューマ ー向けイベントをディレクションなどCRMを推進。  初の海外放送のツアーイベントを成功させる。 ・広告専門誌 出版社  新規事業開発担当。SP事業部の立ち上げ facebook: https://www.facebook.com/koichiro.negishi





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