Published on 12月 2nd, 2013 | by 研究員No.7110
プロデューサーA.K氏、多いに語る!-すごいこと起こるかも!?-(Vol.2)
朝晩の冷え込みうんぬんを言うのも面倒なくらい寒くなった11月下旬、
私「アプリそうけん」研究員No.7110は、謎のプロデューサーA.K氏に再び都内某所に呼び出された。
またまた私が席に着くやいなや、というか部屋に入りながらもう話し始めるA.K氏!
「俺はロクロを回すんじゃない、ロックをまわす!スピンナウ!」
「この間と入りがいっしょだな、コイツ・・・」
しかしながら私が戦慄の寒気を感じたその後、その口から語られたのは、
開発中のアプリ『キブンチューンズ』に込められたA.K氏の暑苦しくも暑苦しい想いだった。
前回のインタビューで明らかになった、
A.K氏の単なる思いつきがきっかけで、あっという間に開発が進んでいって、
結構あっという間にいい感じに仕上がり始めているという状況だった、
シャッフル専用音楽再生アプリ『キブンチューンズ』。
今回のインタビュー第2弾では、私が特に注目した、開発の始まりからその進め方に関する考えなどを
詳しく伺ってみました。
そしてインタビュー直前に完成したという『キブンチューンズα』も見せていただき、
アプリのデザイン、動き方などに関するこだわりについても伺いました。
どや顔でアプリを見せ始めるA.K氏(触らせてはくれない)
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この『キブンチューンズ』は、A.K氏が休日出勤中に思いついたアイデアがきっかけ。
誰もいないオフィスで仕事をしながら、iPodをコンポにつなぎ、
シャッフル再生で音楽をかけていたA.K氏。
その時A.K氏は、自分のデスクから少し離れたところにコンポを置いていたため、
キブンじゃない曲がかかる度、何度も行ったり来たりしてスキップボタンを押す
という行動を繰り返していたという。
その時点で端から見ると、かなり危険にスピンしていたわけですね。
そんな「スピンナウ!状態」で「キブンチューンズ」を思いついたA.K氏。
書いたアイデアメモを、ささっとFacebookに投稿し、
知り合いの方に意見を聞いていったのがことの始まりでした
(その知り合いの中に私研究員7110号もいたわけです)。
問いかけに対して寄せられた反応を受けて、
「う~ん、お財布厳しいけど、思い切って作っちゃお♪」
と考えたA.K氏。
そこで思い出したのが、A.K氏も個人的に参加しているゲーム開発プロジェクト
『みんなでつくる!インディーズゲーム「モンケン」制作プロジェクト』だったのです。
※モンケンWebサイト http://www.monken.jp/
このプロジェクト、簡単に言いますと、
一定の金額以上ゲーム開発の費用を支援すると、Facebook上の秘密のグループに参加する
ことができ、開発途中のゲームをプレイ出来たり、開発者に意見出来たり、様々な開発段階の
情報を見ることができる
というもの。
今回の『キブンチューンズ』に関しては、開発費用を集めるといったことは行っていませんが、
グループを作ってその中で意見交換や情報公開をしながら、ファンを作り、精度を高めていく
開発スタイルを、この『モンケンクラブ』というFacebookグループを参考に行うことにしたA.K氏。
アイデアは思いつきですが(だいたい何でも最初は思いつきですが)、その実現に向けては
実際に自分が関わっているプロジェクトを参考にして進めていくあたり、
やはりただ者ではない!(いろんな意味で)
開発の進め方もさることながら、この『キブンチューンズ』に関してのA.K氏のお話を聞いていて
一番興味深かったのが、
「俺は、俺が欲しいものを、エゴイスティックに追求しているんです。ス、スピンナウ!!」
という言葉。
アプリのコンセプト自体も、あくまで
「自分の持っている曲を、自分自身がもっと楽しむ」
というもの。
そのコンセプトをハッキリ表すアプリになっていなければ意味が無い。
その思いは、デザインや機能、使い勝手といった、アプリ開発でよく言われる
「UI(ユーザーインターフェース)」や「UX(ユーザーエクスペリエンス)」というものの本質
をしっかりと考えたものになっていました。
つまり、使ってもらえる、使い続けてもらえるアプリにとっての「UIやUX」というものは、
「求める機能をきちんと果たしてくれて、そのための動作がストレスなく出来るかどうか」
ということなのではないか。
「作るべきは、このアプリを最も欲しがっている自分が使い出し、
使い続ける事が出来るアプリなのではないか」
とA.K氏は考えていました。
開発の段階で、デザイン面などでは何度もこのあたりの話し合いは行われ、
「もっとかっこ良くした方が」であったり「こういう機能をつけた方が」といった
提案はあったそうですが、A.K氏はあくまで、
「やりたいことがスムーズにやれればそれで良いよ。とりあえず。」
つまり
「自分の持っている曲を、自分のキブンで整理することが出来て、
自分のキブンにあった曲が聴ければ良い」
という考えを貫いているということ。
A.K氏は、開発をしていただいている方々にはこういう説明をしていたということです。
「ラジカセで曲を聴きながら、これはと思った曲と自分のキブンをメモに残す。
そんなかんじのアプリが良い。とりあえず。」
(とにかく、とりあえずなんだな。。。)
そんな考えを実現した『キブンチューンズα』の姿がこちら!
実にシンプル!
メイン画面にあるボタンは
「再生/停止」「次に進む/前に戻る」「シーケンスバー」「ボリューム調整」
今かかっている楽曲をひたすらリピートする「1曲リピート」のみ。
この「1曲リピート」機能は、細かいけど嬉しい!
再生しながら左にスワイプすると、キブンをタグ付けすることの出来る画面に。
現在登録されてるキブンが現れ、
タグ付けされたキブンの右にはチェックが付きます。
もちろんキブンは複数タグ付けすることも可能。
メイン画面上部には、現在再生中の曲がタグ付けされてるキブンが表示されていますが、
その部分を押すと、「KIBUN LIST」へ移動でき、再生可能なキブンの一覧が見られます。
もちろん自分で新たにキブンを追加することも可能。
※サンプル画像では「others」となっている部分。
これはまだタグ付けされていない曲の一覧という意味です。
この「others」という表記は変更する予定だということ。
メイン画面下部の下向きの矢印を押すと、現在再生されている曲がタグ付けされたキブンの曲一覧に。
※本記事に掲載の全ての画面は開発中のものです。
A.K氏の言う“エゴイスティック”な進め方。
実はこれが非常に効果的な開発環境を生み出しているのではないかと思います。
“エゴイスティック”に思いを伝えていくことは、その思いやコンセプトに対して
強い共感を持つかどうかを効率的に判別するフィルターのような役割を果たし、
その中で残っていく人たちと開発をしてきたことが、ここまで短期間で、A.K氏の思い描く形に
近いアプリが開発されてきた要因なのではないでしょうか。
そうした動きは開発以外でも進んでおり、アプリに関連するプロモーション活動や、
『KR』という、キブンチューンズならではの機能
に関する動きも活発化しているということ。
この『KR』に関する情報は、次回詳しくお伝えする予定です!
『キブンチューンズ』は、『キブンチューンズβ』としてiOS版とAndroid版、
それぞれ12月にリリースすることが正式決定!
どちらも無料でのリリースとなるということです!
A.K氏曰く
「仕分け以外特殊な機能もない音楽プレーヤーアプリに、誰がお金出すの?僕だったら出さないもん」
とのこと。
※正式なリリース日は未定です。
アプリそうけんでは、A.K氏からの急な呼び出しにビクビクしながらも、楽しみにして、
引き続き情報を集めてお伝えしていくので、
音楽好きな方々も、もちろんそうでない方も、ぜひ注目してください!
「とにかく自分で早く使いたいんや!なるはやで出せ!無料で出せ!スピンナウ!」と逆ギレするA.K氏!
(どこ見てんだ??)
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