Published on 8月 2nd, 2013 | by スマホ研究員11号
スタートアップ企業訪問 Vol.25 『Live Styles株式会社』 CEO,co-founder 松田さん
今回は久々に紹介繋がり。Mana.boの三橋さんからのご紹介で
『Live Styles株式会社』の松田さんです。
三橋さんとの繋がりは「∞Labo」から仲が良かったそうです。
社名にも入っている“ライブ”に関連したアプリ『tixee』について
伺いました。
①アプリ『tixee』について
松田さん:
『tixee』の一連のフローは「イベントを探す→購入する→シェアする」といった流れです。
僕自身、イベントは「出会う」時代だと捉えています。
ソーシャルメディアで友達を誘うことも出来ますし、親しい友人以外でも、
イベントを知り、嗜好性の同じ仲間が作れるコミュニティとして発展する可能性もあります。
この点が、チケット販売会社とは違う点と考えています。
それに、現在はQRコードをイベントのチケットレスシステムは、読み取り端末が必須であり
入場までの時間が掛かる、いろいろと課題があるなと。
ここで「イノベーション」できる可能性を感じました。
『tixee』 は、紙のチケットの購入から、入場時の“もぎる”行為まで
電子化し、スマートフォンだけで済ませるコトを可能にしました。
もともとは、データベースビジネスをやりたかったのが、背景にあります。
前職では、カルチュア・コンビニエンス・クラブの社長室の在籍していました。
常にフレッシュなアイディアを浴び、僕自身も「視座」を整えて
向き合うという毎日を送っていたのは、非常にいい経験になりました。
この「視座を整える」というコトの重要さを学んだ2年です。
振り返っても、カルチュア・コンビニエンス・クラブの社長室は、
世界でトップレベルの環境だと思っています。
本当に良い経験をさせてもらいました。
それに、今後データベースは「ネットからリアル」に移行していくだろうと捉えています。
「イベントのチケット」に目を付けたのは、購入者が必ず起こす行動を約束して
決済している点です。
実際にはチケット購入者は95%の方がイベントに行きます。このことは、
近未来予測が出来るということです。
人の行動は予測出来ないと言われていますが、イベント参加についてはほぼ
予測が出来る。
どんなイベントに行ったのか?どんなことに興味関心が高いのか?といった
趣味嗜好のデータベース化すれば、新たなビジネスが生まれると思います。
「Live Style」は、新しいユーザー体験を提供していくことをミッションに
しています。『tixee』に関しては、もう少し深堀していく予定です。
例えば、今はイベントを対象にしたペーパレスなチケッティングのサービスですが、
他のプロモーションニーズに応えるという分野です。
ハレとケで言えばハレ=イベント、ケ=日常と分けられますが、特別なイベント以外の
日常でも使えるサービスとして、プロモーション用のチケット。
例えば、○時~△時まで使えるクーポンの発行など
大手はもちろん中小企業でも使えるサービスが実現できます。
また、効果検証も出来ますので、PDCAサイクルで回せば確実に
売上げアップに繋がると考えています。
そうなれば、ビッグデータを活用したビジネスにも対抗できるでしょう。
②Top画面拝見
松田さん:
オススメのアプリは沢山あります。
チェックインの「foursquare」、コンサートやライブの情報を事前に教えてくれる「WILL CALL」
ホテルの直前予約アプリ「hotel tonight」、「LINE」は使い始めてメールの時代は
終わったと感じました。それと「モバイルSuica」は、グリーン車のチケット購入や
定期券の購入が簡単に出来るなど非常に便利です。それに権利保持の参考にも
しています。
【取材後記】
表向きは、スマートフォンを使った電子チケットのサービスですが、
裏側を伺うと、「データベースビジネス」、僕自身の本業に近いサービスを展開され
非常に盛り上がった取材でした。
モノがなかなか売れない現在は、ターゲットを如何に読み解くか?が重要になって
きていると思います。
確実に買いそうな見込み客を如何にして見付けることが出来るか?が重要です。
『tixee』はまだまだ入口の段階で、これから全方位的な伸びが期待できます。
次回は、ご紹介頂きましたgetstageの松山さんです。お楽しみに。