特集 kuon

Published on 4月 20th, 2013 | by スマホ研究員11号

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スタートアップ企業訪問 Vol.10  『株式会社クオン』  水野社長

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さて、今回は『まさか』の孫さんからのご紹介で
『クオン』の水野さんです。

水野さんは、アプリ開発会社が多く集まる『代々木系』を牽引する中心人物の一人として
活躍している顔も持っています。
プロデューサー視点で物事を捉える点に優れ、『代々木』という“地”に目を付けたのも
「立地的にも便利だし、いじってみたら、盛り上がるじゃないかな」
という発想だったそうです。
今回は、『代々木系』の話しから、海外進出に掛ける思いを語って頂きました。
それでは、水野さん宜しくお願いします。

①「代々木系」はどんな活動を行なっているのでしょうか?
水野社長:

2011年11月頃にスタートしましたが、主に勉強会をイベントとして行なっています。
頻度としては、2ヶ月に1度の割合ですが、毎回多くの人が集まっています。
毎回200人ぐらいじゃないでしょうか。
コアメンバーが8名いて、その人の繋がりで結構集まってきますね。
勉強会のテーマについても、コアメンバーのやり取りの中で「それいいね」やろう!
というノリで決めています。
先日は、エスタイルの宮原さんが企画した「スマホアプリのSEO/ASO」というテーマでした。
場所も代々木ゼミナールさんに協力を頂き、安価でお借りしています。
参加費用については、¥1,000頂くか、スポンサーが付けば無料でやっています。
それと、代ゼミさんとは今後、教室を別の形(コアワーキングスペース等)で活用できないか
という話も出ていますので、ますます「代々木」にスマホ系の人が
集まると面白いですね。

②様々なアプリをリリースしている中でおススメのアプリをご紹介してください。
水野社長:

直近で伸びてきているのが、「スタンプショップ」です。

現在はアンドロイド版だけリリースしていますが、
4月中旬には、ios版も出ます。
毎日新しいスタンプを配信して、現在は3000点になりました。
おかげさまでリリース3ヶ月で、50万ダウンロードまで伸び、ios版にも
期待しています。
スタンプは全てオリジナル。デザインは社内4名と外部6名のデザイナーが
作っています。

③キャラクターの決定は水野さんがされているのですか?
水野社長:

先ず、キャラクターのキャラクタライズをしっかりと作ります。
いわゆる人格です。この人格についてはミーティングで
皆で意見を出し合い、決定するようにしています。
その後、そのキャラクタなら、朝起きたときはどんな表現になるか?
ご飯を食べる時はどんな食べ方をするか?など細かな設定をデザイナーが
描いていくというステップです。

④ユーザー層は、若い女性が中心ですか?
水野社長:

そうです。10~20代の女性が占めています。「スタンプショップ」は日本人が30%。
海外ユーザーが70%という比率です。
特に「タイ」、「台湾」の方が多いです。これは、親日的な国民性が
影響しているのと、日本の『カワイイ文化』に対する好意が繋がっていると思います。

⑤海外ユーザーが圧倒的に多いということは、既にグローバルで
事業が拡大しているという事でしょうか?
水野社長:

もともと目指していることが
「日本のコミュニケーション文化を世界に発展させたい」ということです。
今や世界共通語になった“カワイイ”や日本の優秀なデザインの“デコメ”など
世界での需要は感じますし、まだまだ伸びる可能性を感じます。
具体的な海外戦略としては、タイを中心にビジネスの基盤を築いています。月に一度は
タイに行き、現地のパートナーと様々なビジネス展開をディスカッションして
もうすぐ、具体的なカタチになろうとしている段階です。
来月には最初の事業が立ち上がる予定です。

日本だとマーケティングは1億、東南アジア周辺諸国は、合わせると6億にも
なります。これからは、このマーケットを狙いたいです。
タイについては、もう一つ。『Unblock Me』というタイのチェンマイにあるKiragamesという
ゲーム会社のアプリをローカライズして
auのスマートパスでリリースしまして、おかげさまで好調です。

このアプリは、全世界で6000万ダウンロードを超えるアプリです。
東南アジア戦略の中では、自社アプリを東南アジアへ輸出するのも重要ですが、
東南アジアのマーケットが立ち上がるまでは、逆にアジアの良質で面白いアプリを
日本に輸入するのも良いのでは?と考えています。

今は『タイ』を重点的に攻めていますが、いくつかの事業が今年前半にタイで立ち上がるので、
その後は、インドネシア、ベトナム、フィリピンなどの国に広げていく計画です。

⑥社長のTop画面拝見
水野社長:

mizunotop

最近お気に入りなのが「Sky scanar」です。
海外出張が多いので、出張する日をいつにするか?
このアプリに表示される料金と照らし合わせて
決めています。
それに、UIがいいんですよ。
画面に出てくるグラフが視覚的に一発でいつが安いか分かるので
とても気に入っています。

【取材後記】
『代々木系』の中心人物として、アプリ業界の盛上げにも活躍されている
水野社長。ご自身の事業についても独自の視点で海外進出を図るなど
確固たる考えと、計画的に進める行動力が魅力的です。

海外進出については、しっかりと基盤を築き、現地でのコミュニケーションに
重点を置いている点が非常に印象に残りました。オフショアとして海外を
捉えるのではなく、現地でビジネスを展開するにはどうしたらいいのか?という
視点を常に持ち、自らの目で確かめ、考える。そんな水野社長の今後に注目です。

次回は、水野社長からのご紹介『エドファクトリーの坂口社長』です。
お楽しみに。

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About the Author

スマホ研究員11号

・株式会社アドフロンテ  コミュニケーションデザイン本部 ディレクター  ソーシャルメディアとリアルなプロモーションを融合させて 企業の課題解決をお手伝い。 【簡単な経歴】  ・広告会社  企業のセールスプロモーション関連の企画と実施及び進行管理。コミュニケーション領域の中 でもビロー・ザ・ラインを幅広く企画。 ・外資TV通販企業。  コンシューマーとのエンゲージメント企画やロイヤリティプログラムを推進。また、コンシューマ ー向けイベントをディレクションなどCRMを推進。  初の海外放送のツアーイベントを成功させる。 ・広告専門誌 出版社  新規事業開発担当。SP事業部の立ち上げ facebook: https://www.facebook.com/koichiro.negishi





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