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Published on 3月 3rd, 2015 | by nkuwashima

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経費精算アプリ「Staple」を生み出した男・星川高志氏がスゴい(第二回)

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第一回のインタビューはこちら

経費精算アプリ「Staple」を開発した
クラウドキャスト株式会社の星川代表取締役へのインタビュー第二回
今回は会社単位だけでない、経費精算アプリの新しい使い方についてお話ししていただきました

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会社単位だけでなくプロジェクト単位でも使える経費精算アプリ

フジタ:
「Staple」のユーザーがどういった人であると想定されていますか?

星川氏:
僕らがターゲットにしているのは「ビジネスコンシューマー」です。
※編集部注:「ビジネスコンシューマー」とは、
いわゆるBtoCでいう『コンシューマー』の中でも、
ビジネスパーソンに限定したコンシューマーと定義され、
また、BtoBでいう『ビジネス』でも、組織というよりは
個人つまりビジネスパーソンと定義されます。
BtoBとBtoCの中間にいる存在なのかもしれません。

星川氏:
「ビジネスコンシューマー」という新たな顧客の切り口は、まだまだ未開拓な世界です。
「Staple」がターゲットにしているのは、営業マンなど外回りをしたり接待などで、
経費精算が必要なビジネスパーソンです。
また逆に、経費精算の依頼を受ける管理者、経営者や経理担当の人もターゲットです。
大企業から中小企業まで規模に関わらず、経費精算をする人・される人がいるわけでして、
市場は広いと考えています。
そんな中でまずはスタートアップしたばかりの企業、もしくは10名くらいの小規模事業者で、
まだまだ紙とエクセルで経費精算をしている会社のビジネスパーソン。
そういう方を紙+エクセルから「Staple」にリプレースしていきます。

また、「Staple」の面白いところは、「プロジェクト単位で使える」ということです。
例えばイベントなどのプロジェクトで短期間に沢山アルバイトを雇う場合に
彼らの経費立て替え業務までカバーすることができます。

「経費精算システムの導入」というと、組織的大改革が必要なイメージを持たれますが、
「Staple」はそんな大げさな概念からは外れた「個」つまりビジネスコンシューマーへの
直接アプローチをしています。

フジタ:
なるほど。確かにプロジェクト毎の経費精算システムは必要です。
しかし既存の経費精算システムに対し「小プロジェクト毎に導入しよう」と
考える人はまずいませんでしたね。
そういう意味ではニーズを上手くキャッチされていると感じます。

広報担当・湯本氏:
学園祭などのイベントでだけ使う、というお客様もいますし。

星川氏:
イベント系はみんな意外と苦労していると聞きますね。
紙で管理するのか現金を手渡すのか分かりませんが、相当非効率と言ってますね。

フジタ:
僕は一昨年まで青年会議所(JC)に所属していました。
JCでイベントをやるとき、たとえば地域貢献のイベントなどを主催したりするのですが、
経費精算がすごく面倒なのですよ。紙とエクセルでやります。
そうした企業以外の社団法人や財団法人、NPO、町会、ボランティア団体にも
ニーズがあるのではと思いましたね。

星川氏:
すごくあります。そこは誰も気づかなかった市場かもしれませんね。
「Staple」は導入がすごく楽なのですよ。
個人で先に使うことが前提なので、エデュケーションコストが低い。
個人レベルで使ってもらい、それを気に入ってもらうことで、
そのユーザーが携わる短期的なプロジェクトに使うのもいいですし。
こういう流れを作りたいですね。

フジタ:
例えば、実際に何百人ものアルバイトを抱えなければいけないイベントがあったとして、
「Staple」の導入を決めたとします。で、アルバイトでスマホ持っていない人は当然いるわけです。
そういった「例外懸念」による導入断念もおそらくあると思います。
そんなときの対策は?

星川氏:
Webでも入力ができるので大丈夫です。管理者から招待メールを送ってもらい
使っているパソコンでアカウントを取ってもらえればチェックできます。

フジタ:
パソコンは持っていなくてガラケーしか持っていない人は?

星川氏:
残念ながらガラケーは現状対応していません。
ガラケーについては、Webのブラウザーでどこまでできるかですかね。

フジタ:
私の会社も、アプリ開発をしていますのでよく分かります(笑)
イベントアプリなどを提案する際、クライアントから『スマホ持っていない人はどうするの?』と
質問されます。確かにそういった例外懸念は現状では大きいです。
ただ、運用の工夫でカバーできるところも多いのも事実で、
そこはクライアントと協力して構築していくことが大切です。

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「Staple」の現状についてお話していただきました。
次回は「Staple」開発の苦労した点や競合についてお聞きしました。

→第三回のインタビューはこちら


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