Published on 3月 10th, 2014 | by アプリそうけん
『きっかけバス47』が東北観光応援イベントでプレゼンテーション!〜学生の強い思いで東北に元気を、日本に防災を〜
3月9日の日曜日、『東北観光応援します!!〜東日本大震災から3年〜シンポジウム』が東京都内のイベントホールで開催され、公益社団法人助けあいジャパンが進めている『きっかけバス47プロジェクト』もブース出展とプレゼンテーションとして参加しました。
このイベントは、観光庁や東北六県などが主催し、復興庁、文化庁や観光関連の各種団体が後援するもの。
まもなく3年を迎える東日本大震災からの復興を、主に東北地方の太平洋沿岸地域への旅行需要を喚起させる形で貢献するという様々な取り組みが行われてきました。
それらの活動を、ブース出展やプレゼンテーション、シンポジウムという形で振り返り、これからの活動へ繋げていくスタートとすることを目的として実施されました。
第一部の『震災からこれまでの振り返りの共有』では、「日本旅行業協会」、「宮古市観光協会」、「ほほえみの宿滝の湯」、「女子の暮らしの研究所」から、それぞれの立場や役割の中で、これまでの3年間で行ってきた活動内容や、これからの活動内容や思いが発表されました。
そして第一部最後の登壇者として、『きっかけバス47プロジェクト』の学生統括リーダーである、白井宏美さんが登場。
会場に詰めかけた方、そして当日の様子はインターネット中継もされていたので、その先にいる多くの人たちに向けて、実際に被災地を訪れた学生たちの様子を交えて、『きっかけバス47プロジェクト』の概要から思いについて、プレゼンテーションを行いました。
『きっかけバス』とは何を目的としているのか。
そして実際にどんなことをしてきたのか。
ご自身も大学生であり、実際に被災地を訪問したり、今回の『きっかけバス』にも学生統括リーダーとして帯同することも多い白井さんの言葉で語られると、彼らのこの活動に対する思いが更に深く伝わってくるように思えました。
プレゼンテーションを聞きながら特に印象的だったのは、学生たちが被災地での活動を行った後に行われる『ダイアログ』というプログラムに関する発表。
『ダイアログ』とは、その日に見たり、聞いたり、体験したりしたことについて、参加している学生たちそれぞれが感じたことなどを、それぞれの言葉で語り合う時間。
そこには、様々な感じ方や考え方があり、毎日長時間に渡り行われたということ。全力で向き合ったからこそ出てくる言葉や感情というものが、時にはぶつかり合い、そして強い共感を生むという、その場を体験している白井さんだからこそ分かることが、発表の言葉からも感じられました。
さらに、参加している学生の生の声を印象的に伝えられたのが、静岡県のリーダーとしてきっかけバスを引っ張っていった、仁田直人さん。
↑ ↑ ↑ 静岡県リーダーを務めた仁田直人さん ↑ ↑ ↑
大勢の聴衆を前に、少し緊張気味ではありましたが、なぜ『きっかけバス』に参加しようと思ったのか、といったことから、実際にリーダーとしてやり遂げていく中で感じていたものを、ご自身の言葉で発表されました。
「テレビなどで目にしたことのあった被災地を実際に訪れてみた時に、それ程大きなショックを受けなかった自分に対して、“これで良いのか”と思った」
という仁田さん。
東日本大震災という大きな出来事に対して、自分自身が思っていた以上に“他人事”に感じていたのではないか。
おそらくそういったことを感じられたのではないでしょうか。
もっとしっかりと向き合っていくこと、関わっていくことがしてみたい、という思いが生まれ、そんな時に『きっかけバス』のことを知り、参加を決意されたということです。
このプロジェクトには、全国から約2000人という数の学生が参加しています。当然のことながら、住んでいる環境も違えば、これまでの背景も違っています。
しかし、彼らの思いは強いものなんだ、ということを、発表をされた2名の方の言葉はハッキリと伝えていました。
そしてプレゼンテーションの最後には、今回のイベントのために集まった、主に関東のきっかけバスに参加したリーダーの学生たちが登壇し、『きっかけバス』では恒例となっているという“かけ声”を披露し、会場は大きく盛り上がりました!
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白井さんのプレゼンテーションに対する質疑応答の際には、「寄付によって学生が被災地を訪れること」に対しての質問がありました。
同じようなことについては、問い合わせとしてもあるようで、
「学生なのであれば、自分でアルバイトをして行けば良いのでは?」
という意見があることも事実。
そういった意見に対して、白井さんからは、
「被災地を訪れるという経験はとても大きいこと。しかし学生もいろいろな状況や考え方の人がいて、“自分も何かしたい。行きたい”という思いはあっても、お金の面がハードルになって、行動に移せない人もいる。まずは今、そういった思いを行動に変えられることが、若い学生たちが中心となって続いていく、防災や減災といった活動への“きっかけ”になって欲しい。まずは社会の多くの方々からのご支援による『きっかけバス』が、文字通り“きっかけ”になってくれれば良い、という思いが強かった」
というお話がありました。
個人個人にやってくる小さなきっかけを、しっかりと掴んで行動に移していくことが、こういった大災害からの復興といった大きな活動には必要なことです。
そのためには、一つ一つは小さなものでも、たくさんの“関心”や“関与”を集められるかが大切なこと。
しかしながら、多くの方に“関心”や“関与”を持ち続けてもらうことは、慌ただしい日常生活を送る中では難しいのも事実。
“関心を持ってもらう”ことや、“関与する”ということを、いかに“何気なくしていくか”、ということが、長く続ける必要がある活動にとって不可欠なことではないでしょうか。
『きっかけバス』への寄付では、ワンコインでの寄付、JALのマイレージによる寄付、Pontaポイントによる寄付、といった形で、多くの方が関与しやすい方法を整えていますが、こういったことをもっと多くの方に知ってもらうことが、次に大切なことでしょう。
その意味でも、今回のイベントでプレゼンテーションを行ったことは、とても意味のあることだったのではないでしょうか。
『きっかけバス』の目的である、東日本大震災からの復興に対しての「風化」「風評」被害の低減は、東北の観光誘致に関する各団体の活動とも共通の課題。
“観光”で東北地方にたくさんの方に来てもらう、ということに対する各種活動の発表でもありましたが、観光誘致もいかに多くの方からの関わりを作れるかを目的とした活動。そんな中でも、若い学生たちが積極的に頑張っている姿勢や思いは、見ている方に強いメッセージを残したのではないでしょうか。
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こちらはイベント会場の様子です。
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これからの世の中を背負っていくことになる学生たちに“きっかけ”を与えるための寄付などの支援も大きな関与になりますし、長期的視点で見れば、復興に対して本当に大きな意味をもつ関与になります。
『きっかけバス』の活動にも多くの関心が集まってきており、メディアでの露出も増えてきているということ。
全国47都道府県から1台ずつのバスが走る『きっかけバス』。
2月1日の岐阜県からスタートしたこの『きっかけバス』も、いよいよ本日(3月10日)に秋田県号が帰ってくることで、全てのバスが日程を終了することになります。
今回のプロジェクトが、未来につながるプロジェクトとして継続していくためにも、一人でも多くの方のご支援を頂けるよう、すでに日程を終えた学生のみなさんも引き続き頑張っています!
小さな関与でも良い。少しの力を長く集め続けていくことが、未来につながる大きな一歩になります。
引き続き一人でも多くの方のご協力をお願いします!
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『JAL東北応援プロジェクト 「SKY BATON」公式ページ』
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☆きっかけバス47【公開】グループ
また、各都道府県のイベントページにも、活動の報告がアップされています。
☆Facebookイベントページリスト
実際の学生たちの活動をご覧頂き、この活動が被災地の復興に繋がるものになるように、少しでも多くの方に関心を持っていただき、支援の輪を広げるためにご協力を頂ければと思います。
※様々な活動については、こちらのブログでも発信中です。
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