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Published on 1月 9th, 2014 | by スマホ研究員11号

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スタートアップ企業訪問 Vol.40 『コイニー株式会社』  代表取締役社長  佐俣さん

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今回は『スクー』森さんからのご紹介で、『コイニー株式会社』の佐俣さんです。
久々に女性経営者の方です。『カード決済とアプリ』
さてどんな話が聞けるでしょうか?

昨日リニューアル版をリリースされたアプリ『Coiney』をご紹介して頂きました。

①アプリ『Coiney』について
佐俣さん:

「コイニー」は『スマホ決済』と言われています。
弊社のサービスを使っていただくのは、店舗や病院などの施設で
カード決済を行っている営業拠点が対象となります。
特に、カード決済に対して、高額な機材の購入などがネックになって
踏みきれていなかった店舗さんなどに導入が進んでいます。
使用方法は簡単です。
先ず、スマートフォンのイヤフォンジャックにはこちらの幅3cm程度の『Coineyリーダー』が
取り付けてあります。

coiny23

そして、レジなどの代わりにCoineyのアプリを起動させます。
すると金額を入力する画面が現れます。

coiny1

商品の金額を入力します。
お客様からクレジットカードをお借りして、Coineyリーダーの隙間に
カードを通します。

coiny4

1万円以下であれば、サインレス。超える場合は、サインの画面が現れます。
お客様にスマートフォンの画面にサインして頂きます。
今回のリニューアル版では、要望の多かったモバイルプリンターに対応させました。
BlueToothでデータを送信する仕組みです。
そのままプリンターからレシートが出力されて終了です。

従来は、このカード決済のシステムを導入するには、1ヶ月程度かかっていましたが、
『Coiney』であれば、最短2営業日で導入して頂けます。
例えば、イベントやファミリーセールなど、短期間の催し物でも
対応が可能です。
それと、返金の対応も素早くできるようにしました。
先ほどのレシートに印字されたバーコードを読み取れば
集計から削除することが出来ます。
集計はwebでブラウジングできますので、販売する場所から離れていても
リアルタイムで売上を知ることができるので、管理者の方にとっても使いやすいと
思います。

実は、カード決済業務というのは、お店にとって処理が面倒で時間がかかる作業です。
なにしろ、印字された”紙”の保管や取り扱いに気を使いますし、
高価な機材を揃えなくてならない点があります。
その点、導入には低コストで手軽に始められる『Coiney』は、
カード決済に踏みきれなった方々に支持されると思っています。

現在の導入先は、飲食、美容院、花屋、ケーキ屋、動物病院、歯科医院やホテルなど
中小の小売業を中心に進んでいます。
使えるカード会社もVISA、マスター、セゾン。
使えるカードが増えると、もっと広まって行けると考えています。

当然カード決済は、「お金」に関わる事業ですので、「セキュリティ面」については
一番気を使っています。
特に『Coiney』は、手軽に始められる反面、「安全なのか?大丈夫か?」という
声を頂いていました。
弊社では、『PCI-DSS』というグローバルなクレジットカード業界の基準でも
最高ランクの認定を取得しています。事業をスタートして現在までの8ヶ月間、
事故はありません。

②『Coiney』の開発背景
佐俣さん:

前職はペイパルの日本事業の立ち上げに参加していました。
その時にアメリカから日本の“決済”方法について調べていましたが、
実は、日本はとても決済方法のバーリエーションがあることに気づきました。
例えば、Suicaなどの電子マネーカード、おサイフケータイや代引きなど。
これらは、日本独自に生まれた決済方法です。
プロジェクトを一緒にしていたアメリカ人は、「Suica」をお土産に買って
帰国しましたが、周囲の人に自慢しているそうです。
「このカードで買い物が出来るんだよ。」と。

その時に、「リアル店舗」の決済」というテーマについては、
中小の店舗はカード対応が出来ていない状況を見て、
非常にビジネスチャンスがあると感じましたし、ベンチャーでも参入できる
気がしました。
それと、タイミング的にもガラケーからスマホに移行する過渡期でしたので
まさに今後必要とされている予感がしました。

しかしこれまでは、正直大変でした。
何しろ、ベンチャーがリアル店舗に対して決済業務を事業とするのは、国内でもほとんど事例がなく初めてでしたから、
カード会社との折衝、調整などに1年半かかりました。
それに、Coneyの決済方法は、オンライン(EC)などの決済方法の範疇なのか?
リアル店舗での決済方法になるか?と議論があり、
しばらくルールが決まらなかった経緯があります。
それでも、事業を立ち上げることが出来とても良かったと思っています。

③今後の展開について
佐俣さん:

今後は、カード決済の様々な支払い方法に対応することです。例えば分割払いなど
それと、レジとの連携など。まだまだやりたいことはあります。
それに、弊社としてCoineyレジなどハードを開発するかも知れません。
先ずは、ユーザーの課題を1つ1つ解決できるようにしていきたいと考えています。

④Top画面拝見
佐俣さん:

オススメのアプリは、『Pop』です。
こちらは、ペーパープロト(設計図)を簡単に編集できるアプリです。
メモ書きしたスマホの画面イメージを撮影して取り込み、
順番や遷移先をまとめるなど、デザイナーと打ち合わせをする前に
いつもまとめています。

【取材後記】
「カード決済をより簡単に、安全に。」
Coineyは、中小の商店にとって非常に重要な役割を果たすのではと
感じた取材でした。今まで、カード決済の導入に踏み込めず
カードで支払いをしたいお客様を逃がすことが無くなるからです。
店舗の売上が上がれば、当然のことながら繁盛する。
もっと多くの店舗に導入して欲しいですね。応援しています。

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About the Author

スマホ研究員11号

・株式会社アドフロンテ  コミュニケーションデザイン本部 ディレクター  ソーシャルメディアとリアルなプロモーションを融合させて 企業の課題解決をお手伝い。 【簡単な経歴】  ・広告会社  企業のセールスプロモーション関連の企画と実施及び進行管理。コミュニケーション領域の中 でもビロー・ザ・ラインを幅広く企画。 ・外資TV通販企業。  コンシューマーとのエンゲージメント企画やロイヤリティプログラムを推進。また、コンシューマ ー向けイベントをディレクションなどCRMを推進。  初の海外放送のツアーイベントを成功させる。 ・広告専門誌 出版社  新規事業開発担当。SP事業部の立ち上げ facebook: https://www.facebook.com/koichiro.negishi





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