Published on 8月 30th, 2013 | by スマホ研究員11号
スタートアップ企業訪問 Vol.28 『株式会社レターズ』 CEO 野間さん CCO 利倉さん
今回は紹介繋がりでg&hの松山さんからのご紹介で
『株式会社レターズ』の野間さんと利倉さんです。
Web構築のデザイン性の高さを強みに、多くのサイトを制作しています。
拘りのある『デザイン』について面白いお話が伺えました。
①『レターズ』について
野間さん 利倉さん:
弊社は『webデザイン制作』を事業としている企業です。
カッコいいサイト、いわゆるビジュアル重視のニーズに応えられるデザイン力と
そのデザインを実現する技術力の高さが売りです。
海外のWEBアワードを受賞した実績もあり、
常にデザインクオリティの高い世界中のサイトをベンチマークしています。
特に、ヨーロッパはデザインや技術的に先進的なサイトが多くあり、常に参考にしています。
このように、我々の視点がヨーロッパやUSにあることが、
ドメスティックなwebデザイン企業との差別化に繋がっているのではないでしょうか。
webサイトですから、当然見ていただいて始めて価値が生まれると思いますが、
見ていただいた時のインパクトや印象を最大限に高める点を重視し
クライアントのサイトを“カッコいい”モノに変えることが
弊社のプレゼンスだと意識しています。
現状、日本では、『ブランドサイト』と言われる
ブランドの世界観を重視したサイトが、あまり見受けられません。
逆に考えると、webを使ったブランディング構築という分野において
多くの企業の手助けができると考えています。
中小企業でも情報発信ツールとして、webサイトを
当たり前にように活用するようになりました。
企業サイトや商品ブランドサイトで、
そのサービスの“印象”が決まってしまうと言っても過言ではありません。
イメージ向上に繋がるサイト制作を企業規模に関わらず提案しています。
②企業のブランドサイトを具現化する流れについて
利倉さん:
僕らのやっている仕事は、ざっくり言うとスタイリストさんに近いと思っています。
この人(企業)にどんなカラーのどんなスタイルの服が似合うのか?
「服を選ぶ感覚」で徹底的に突き詰めて考えます。
かっこよくたってまったく似合わないものを提案しても意味がないですからね。
素敵なデザインを見るのが好きで、大量のサイトデザインが頭に中にあります。
ディティールの部分まで記憶していますので、
「あのサイトのこの部分を使おう」とか、
クローゼットから、服を選んで提案するスタイリストに似ていると感じています。
③今後の展望
野間さん 利倉さん:
今後やりたいジャンルは「個人のブランディングサイト構築」ですね。
「この人見たことないけど、すごくカッコいいサイト!誰?」という感じで、
アーティストやデザイナー、ミュージシャンなどの
個人に焦点を当てたパーソナルブランディングサイトを作ってみたいです。
また、海外の問い合わせもいくつかいただいておりますので、
海外進出はしたいと考えています。
先日もニューヨークに出張し、多くの刺激を受けてきました。
デザインは歴史的、文化的な要素も多いので、インプットはとても重要だと思っています。
他にも、東南アジアは活気があると聞いています。ぜひ視野に入れたいですね。
僕らが少しでも、注目されることで『webのデザインに対する興味』が高まり、
「デザインって重要だよね」という空気が盛り上がれば最高です。
現在も仲の良い制作会社同士で、情報交換を行っていますが、
お互いの刺激を受けながらWEBデザインの“第三世代”として
業界をより発展させていければ!
カッコいいサイトを作りたいお客様お待ちしております!
それと、少しPRさせてください。
自社サービスとして『Stronghold』という
デザイナー、フロントエンジニア向けのノウハウ共有サイトを運営しています。
自習性のあるユーザーの皆様に単なるノウハウ共有だけでなく、
出口もご提供したいということで、今後、採用メディアとしての機能も付与する予定です。
なお、コンテンツの内容ですが、大きく3つのコンテンツがあります。
「TIPS」
利倉や弊社デザイナー陣が情報発信している“技”の共有記事。
「CLIP」
国内外のデザイン・技術性の高いサイトをまとめたクリップ集。
「BLOG」
野間や各界のキーマンが語る、仕事に対する姿勢をつづったブログ。
いずれも、これからのWEB業界を担っていく
デザイナーの皆さんを意識した内容にしています。
④Top画面拝見
野間さん:
オススメのアプリは『shazam』です。
僕自身DJをやっていますので、周りでいい音楽が流れてきたら
早速このアプリチェックしています。
ちなみに、何故かいつも3ページ目の画面をメイン画面として使っています。
今では習慣化してしまいました。
利倉さん:
僕のオススメは『Sleipnir』です。
TOPページはappleさんのご提案のままに…笑
仕事がら、様々なwebサイトを見ますので、ブックマークが多くできる
このブラウザアプリを頻繁に使っています。
【取材後記】
昨今注目されるwebサイトの多くは、ECであったり、ニュースのような
情報系や、キュレーターサイトと言われるものであったりしますが、
久々に『デザインでサイト業界を変えたい』という熱いハートのお二人にお会いしました。
カッコいいサイトと一言で言ってしまえばそれまでですが、
その背景には、見易さであったり、知りたい情報へのアクセスを探し易くしたり
緻密に計算されたデザインという表現の方が合っている気がしました。
今回の記事を読んで、「自社サイトをもっとデザイン性の高いものに変えたいな」と
思って頂けたら幸いです。
さて、次回は野間さんからのご紹介でファーストタッチの清水さんです。
お楽しみに。