Published on 6月 14th, 2013 | by スマホ研究員11号
スタートアップ企業訪問 Vol.18『REVENTIVE』 CEO 水田さん Chief Engineer 植本さん
さて、今回は『Pitapat』の伊香賀さんからのご紹介で
『REVENTIVE』の水田(写真右)さんと植本さん(写真左)です。
REVENTIVEの拠点は京都ですが、東京出張のタイミングで
お会いすることができました。
関西から世界に向けて活躍しているお二人の
お話が楽しみです。宜しくお願いします。
①アプリ『Close』について
水田さん:
もともとのアイディアは、SNSとライフログを結びつけ、
写真やテキスト情報を紐つけるだけでなく、その他のデジタル情報(音楽など)も
共有したり、個人で楽しめるアプリを作りたかったことです。
ブレークスルーキャンプで、発表したのですが、
結構マイナス意見が多く、周りにはなかなか認めてもらえませんでした。
僕達としては、思い入れが強く「ぜったい今後、通用するアイディア」だと
思っていたので、シリコンバレーに飛びました。
シリコンバレーを目指したのは、「世界で通用するモノを作っている人に
聞く方が正しい」と考えたからです。
シリコンバレーには、約6ヶ月滞在し、カリフォルニア大学でユーザー調査を
じっくり取り組みました。
カリフォルニア大学は、他の大学に比べ、非常にITリテラシーも高く
文化性の違いはもちろん、多くの刺激を受けることがあり、とてもいい経験になりました。
そして、様々な検証を重ねていき、結果として『プライベートSNS』 という
形態になりました。これはユーザー調査を通じて結果として
僕達の自信に繋がっています。
帰国後、KDDIのムゲンラボに採用され融資を受けることになりました。
それに、リリース時に結構バズったんですよ。
引っかかったのは、「9人」に限定した点です。
「なぜ9人に限定したのか?」「9人選ぶとすると誰にするか?」など
2ちゃんのまとめサイトに結構掲載され、拡散しました。
「9」という数字を選んだのは、ポール・アダムスというGoogle+のコンセプターが
研究した結果、最も親しい人の上限が「9」という数字でした。
親しい人のコミュニケーションであれば安心し、炎上することもない。
僕達が目指している「安心」「安全」のソーシャルネットワークサービスが
ここにあると信じています。
②ユーザー層と今後
水田さん:
ユーザーの声を聞くと、家族で使っているケースが多く見受けられます。
夫婦間で使う人や子どもの成長記録を収めている人もいます。
当初は、女子高生などが親しい友だちのやり取りに使ってもらえると
その層が中心になるのでは。と予想していましたが
いい意味で裏切られた感じです。
これだけ幅広い年齢層に広まっているのは、「安心して使える」という
僕達がコンセプトに据えているコトに共感してもらえていると実感しています。
それに、他のメッセンジャーサービスやSNSと比較すると
『コメント』や『いいね』などの反応が、とても多くあります。
親しい間柄なので、当然といえば当然なのですが、
改めてコミュニケーションの深度の深さを感じています。
今後先ずは、ここ1ヶ月で固めてきた改善点を進めます。
特にデザインには力を入れていますので、
フラットなデザインにインターフェイスを変えることになります。
今度発表されるWWDCのアップルが提案するデザインも
フラットなデザインです。
実は、ベンチマークしていたのが『Path』です。
日本の企業ではやっていないUIやUXがあります。
デザイン、クオリティ、動作スピード、処理能力、
秀でているモノがあります。
やはり、『Path』を越えないと。。。と言う思いは強いです。
③社長のTop画面を拝見
水田さん:
最近のオススメは『Zite』です。
世界中のニュースを自分向けにレコメンドしてくれる
サービスなのですが、
このアプリのおかげで、時間も短縮され
非常に重宝しています。
植本さん:
オススメと言うか、常に注目しているのが
Google+です。
細かな部分まで、手を入れているアプリです。
さすが、Google!
勉強材料的としても使っています。
【取材後記】
細部に対する拘りを持ち、スタートアップ当初から
シリコンバレーに渡り、世界を体感することで
グローバル視点で事業展開するお二人。
対談でも、息の合った様子が伺え、日頃のチームワークを
感じました。
常に上を見続けるREVENTIVEに期待できそうです。
さて、次回は水田さんからのご紹介で『mana.bo』の三橋さんです。
お楽しみに。