アプリ KT_Vol3_02

Published on 12月 18th, 2013 | by 研究員No.7110

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プロデューサーA.K氏、多いに語る!-すごいこと起こるかも!?-(Vol.3)

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「寒さが身にしみますね」とか、「今年も後何日ですな」とか、「今年の流行語大賞はさぁ」とか
だんだん言わなくなってくるくらい、いろいろ押し迫ってきた12月初旬、
私「アプリそうけん」研究員No.7110は、何と謎のプロデューサーA.K氏を呼び出すことに成功した!

今度は何となくゆったりと話し始めるA.K氏!
例のアプリ『キブンチューンズ』が、かなりいい感じで完成しつつあるということを
暗に示そうとしているのか、自分のテリトリーじゃないから緊張しているのかは、
特にそれ程気にならなかったので聞かなかった。

「May The Force Be With You.・・・スピン・・・ナウ・・・!」

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「・・・そうか、サイキック系にはまってるからゆったりしてたのか。・・・でもスピンはしてんだな」

わざわざiPhoneを浮かせる仕掛けまで用意して(合成ではありません)、
本職の映像ディレクター業務はどうしたんだ…
この年末進行の時期にヒマなのか…それってヤバいんじゃ…

と私が不安を覚えたとき、A.K氏が語りだしたのは
いよいよリリースが迫ってきたアプリ『キブンチューンズ』が秘めた
リアリティ抜群のポテンシャルだった!


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今回の取材では、ついに『キブンチューンズ』の大きな謎、
そしてそれこそ大きなポテンシャルに繋がるキーサービス
『キブンチューンズレコメンド(以下KR)』について語ってもらいました。
  ※『KR』機能は、最初のリリース段階ではAndroid版のみに搭載予定
   (12月下旬〜1月初旬リリース予定)。

  ※『KR』機能のないiOS版も、12月下旬から1月上旬にリリース予定。
   iOS版も2月上旬を目処に、『KR』機能を搭載予定。


そもそもこの『キブンチューンズ』は、前回までの記事でも書かせていただていた通り、
A.K氏が自分のためだけに考えたアイデアで作り出したものであり、その機能も、あくまで
「自分の持っている音楽を楽しむ」ためのものとして開発されています。
Vol.1の記事はこちらから
Vol.2の記事はこちらから

“自分がスマートフォンで持っているたくさんの楽曲を「キブン」でタグ付けしながら振り分けて、
今よりもっと音楽を楽しむ『シャッフル再生専用のアプリ』”

今回その詳細が明らかとなった『KR』とは、個人のキブンと楽曲とを今までにない新しい形
結びつけることが可能になる画期的な機能。

公式(一応非公開)Facebookグループでの紹介によると、

“キブンチューンズ上で一定期間だけ楽しむことができる『KR楽曲』は
「キブンでレコメンドする楽曲」の事です。
アーティスト自身が楽曲に「キブン」をタグ付けし、キブンチューンズに配信、公開してくれます”


自分自身が既に持っている楽曲以外に、『KR楽曲』として新たな楽曲をレコメンドしてくれる、
という機能。
しかも楽曲を制作しているアーティスト自身が、その楽曲に対してデフォルトで決まっている
9つのキブンをタグ付けし、かつそのアーティスト本人が考えるオリジナルの「キブンワード」
合わせてレコメンドされます。

ちなみに、デフォルトのキブンは下記の9つ

・盛り上げ
・がんばる
・せつない
・恋
・怒り
・懐かしい
・クール
・スッキリ
・リラックス

この9つ以外に、ユーザー自身がオリジナルで10個までキブンリストを作ることが可能です。

例えばあるアーティストAの、ある楽曲Cに
デフォルトで「せつない」がタグ付けされ、オリジナルで「たそがれ」というワードが提案された場合。
「せつない」のキブンリストをシャッフルしたとき、その楽曲はシャッフルに入ってきます。
「たそがれ」が提案されている場合、自分で「たそがれ」というキブンを作ってもいいということです。

そうするとそのレコメンドを見た時に
「このアーティストはこの曲をそういうキブンとして聴いて欲しいのかな?」
とか
「こういうキブンで作ったのかな?」
とか考えながら聴くことになります。

もちろん聴いてから、その曲に自分なりの「キブン」を付ける事も可能なので、
「聴いてみたら自分にとってこのキブンじゃなかった」
という時には、別のキブンに振り分けることができます。

新たな楽曲との出会いが、ジャンルとかアーティスト名とかではなく、
あくまで主観的な『キブン』によって発生するということです。

この『キブン』によってなされるレコメンドという所が非常に大きなポイント。

『キブンチューンズ』の「自分が持っている曲を、自分のキブンで仕分ける」という機能を
前提にした上で、楽曲を『キブンでレコメンドする』という新たな機能。

この組み合わせが、今まであるレコメンドサービスとは違った可能性を秘めているのです。

ちなみに、この『KR』は、あくまでレコメンド機能のため、ユーザーのキブンリストに
入って聴くことの出来る期間が限定されており、かつダウンロードして保有することは出来ません
もしKR楽曲を気になった場合には、お店やオンラインで購入する必要があります。
※現状、キブンチューンズでは楽曲の購入は出来ません。

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「なんだ、音楽のレコメンドなんてよくあるじゃない」
といったことを思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

確かに世の中には多くのレコメンドサービスがあります。

例えば、『walknote』『Music Discover』『AUPEO!』などなど。

それらのサービスは、「ジャンル」や「アーティスト」で検索することで、それに合った
レコメンドがされるものや、何かしらの基準で自分のプレイリストを分析することで
レコメンドをしてくれる、というスタイルです。

しかしこの『KR』は全く違います。

大きな違いを生み出すポイントとしては、『キブンチューンズ』のユーザーは、
自分の持っている楽曲を、自分自身で『キブン』のタグ付けをして仕分けしていることです。
その結果、自分がどんなキブンでどんな曲を聴いているのかを改めて知ることになります。

この『キブンでタグ付けをする』という行為は、とても面白い!

A.K氏自らが、

“キブンチューンズを使い始めた人は、改めて自分が持っている楽曲をしっかりと聴き直すことになる”

と言っているように、いつもは何となく聴いていた楽曲に対して、
デフォルトのキブンであっても、オリジナルなキブンであっても、
どのキブンに仕分けるかを考えて聴き直すことは、とても興味深いです。

昔に比べて遥かに手軽になった音楽視聴環境によって、
圧倒的に多くの音楽に触れることが出来るようになりましたが、
一方で1曲1曲をじっくり聴くということが少なくなっていると思いますが、
そんな時に改めて「じっくり聴き直す機会」というのは、新たな発見がありそうで
ワクワクします!

続けてA.K氏は、
“「この曲をちゃんと聴こう」という意識が、自然と強くなる”
とも語っていました。

そのようにして自分自身のキブンと楽曲の紐付けをしているユーザーに対して、
楽曲を作ったアーティスト自身がキブンをタグ付けした楽曲がレコメンドされてくる。

“アーティストが決める「キブン」は「楽曲のコンセプト」そのものではないか”
とA.K氏は言います。

キブンチューンズでは、ユーザーとアーティストが、楽曲を聴く前に
「キブン」でつながっているという視聴環境が生まれるということです。

「キブン」という情報で、ある程度楽曲への理解が感覚的に行われているなら、
初めて聴く楽曲でも受け取り方が変わるのではないでしょうか。

確かに「キブン」で音楽を聴いたり、好きになることができるなら、ジャンルやアーティストの国籍、
売れている曲かどうか、といったことはあまり関係なくなるような気がします。

より“出会える音楽が増えそうな予感”がします。

そして他のレコメンド系サービスとの大きな違いを生み出すもうひとつのポイント。
この『KR』のレコメンドは、レコメンド感がガツガツしていないこと。

表現が難しいですが、この部分が
「自分が自分のために、自分が楽しむためのアプリを開発する」
というA.K氏の考えが非常によく表れている部分だと思いました。

あくまで『キブン』でタグ付けされた楽曲がおすすめされる、という意味なので、
「あなたにはこの楽曲が良いですよ!」
といった感じでは全くない。
「このキブンで作られた楽曲には、こんなものもありますけど、よかったら聴いてみて。」
みたいな感じ。

しかもシャッフル再生専用のアプリだから、いきなり知らない曲が割り込んでくる事に
マイナスの要素はほとんど無いと言っていいでしょう。

むしろシャッフル再生がさらに面白いものになるのではないでしょうか。

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取材の際に分かりやすかったのは、

例えばあるアイドルの曲を
「●●ってアイドル、最近売れててみんな聴いてるし、いいよ!」
という形で薦められるよりも、
「このアイドルの、この曲、今みたいにテンション下がってる時にいいんだよ!
 勇気が湧いてくるから!」

といって薦められた方が聴いてみようかなっ、てなる。

自分が全く興味がないと思っているものって、「理性的」に考えているからそうなわけで、
キブンとか感情といった部分で捉えられれば、実は共感出来る楽曲はたくさんあるかもしれない。

という話。

ジャンルやアーティスト名、曲名、流行ランキングという情報では、実は新しい楽曲との出会いは
制限されてしまっているのではないでしょうか。

例えば街を歩いている時にふと耳に入った曲がとても気になった。
その曲は何なのかと思って突き止めると、実は普段はあまり聴くことのなかったアーティストや
ジャンルの曲だったけど、なんだか今の自分にはとても良い曲に感じた。

そんな経験、ありませんか。

それって「その時のキブンに合ったから」でしょうね。

そんな感じの出会いが、この『KR』では実現出来るのではないでしょうか。

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「でも、『気分』でレコメンドするサービスもあるよね。それとどう違うの?」

確かに、気分で検索をかけることで、それに合った楽曲を教えてくれるものもあります。
そういったものとの決定的な違いは、
「アーティスト自身がキブンのタグ付けをしている」
ということでしょう。

特に「オリジナルキブンワード」は、アーティストに
「この楽曲を一言で言うと?」という質問をした時の答えそのもの
といえます。

デフォルトキブンも、アーティストの「楽曲に込めた想い」にかなりちかいはずです。

そしてそのことがより一層効果的、というか面白いことになるのが、前述の通り
この『キブンチューンズ』のユーザーは自分自身のキブンで楽曲にタグ付けをして、
仕分けをしている
ということ。

ユーザーもアーティストも、楽曲に同じ『キブン』を持つことになります。

それが、『言葉や情報としての気分』とは違った意味が付加された『キブン』として認識されることで、
通常の気分によるレコメンドよりももう一歩踏み込んで、
「この曲聴いてみようかな」ということに繋がりやすいレコメンドになるのではないでしょうか。

『キブンチューンズ』によって、『キブン』というものを通じて自分自身でもう一度楽曲に向き合い、
同じ『キブン』を通じて、新たなアーティストの楽曲との出会いを『KR』で果たす。

この組み合わせはスゴいですね!

『キブン』の興味深い所は、

「曖昧な感じがあるけど、意外とハッキリしている」

ということではないでしょうか。

「今のキブンを言葉でハッキリ表すことが出来なくても、
これはこのキブンじゃないことはハッキリ分かる」

そういうことってあると思うのですが、それが重なっていくことで自分の『キブンリスト』を
作っていくこともとても面白そうですし、そんな『キブンリスト』に対してどんな楽曲が
レコメンドされてくるかもとても楽しみです。

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※こちらの画面は開発中のもののため、実際の画面とは異なります。
※仕様等にも一部変更の可能性があります。

今回の取材の中で、
『キブン』によるタグ付けをするために音楽をもう一度聴き直すという行為
という興味深いお話を伺いましたが、
それと合わせて考えると面白いテーマが、
海外での高い人気と、日本でのサービスローンチ時期などで常に注目を集めているサービス
『Spotify』のような聴き放題系音楽配信サービスとの比較だと思います。

A.K氏も、

“『キブンチューンズ』はそういったストリーミングサービスとは全く、いや言い過ぎか。
うーん、なんかちょっと違います。
定額、もしくは無料で聴き放題といったサービスと決定的に考え方が違うのは、
あくまで『キブンチューンズ』は自分の持っている楽曲を中心にしていること。
うん。決定的ってほどかどうかはまぁ、アレなんですが。
自分が持っていた音楽から始めるから、キブンのタグ付けがおもしろいんです”

と語っています。

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例えばストリーミングでの聴き放題サービスは、確かに“新しい楽曲との出会い”
という意味では非常に優れたサービスです。
そこに、その時の気分などを絡ませることによって、
さらに興味深い楽曲との出会いが起こることが多い。

“自分好みのDJがやっているラジオ番組”を聴いているような感じ。
自分が“好きそう”な曲を、次から次へとお届けしてくれる感じ。

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しかしこの『キブンチューンズ』は、入り口と切り口が全く違います。
あくまで
「自分の持っている楽曲を、自分のキブンで仕分けたプレイリスト」を前提にした上で
新たな楽曲との出会いを生み出す

ということ。

こちらは例えば“自分専用の音楽コンシェルジュ”がいる感じ。
自分の“キブンに合った”「いつもの」楽曲をお届けしてくれつつ、
気の利いた「新しい驚き」も提案してくれる。

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例えば、自分の部屋の本棚やCDラックには、収納出来る数に限りがあります。
それだからこそ“自分で持っていたい”と思うものには思い入れがありますよね。

例えそれがデジタルデータになっていたとしても、
自分が持っていたいと思うかどうかには違いがあります。

音楽に対するそういう思い入れを『キブン』でタグ付けをすることで仕分けることで、
しっかり整理されたCDラックを保有している状態になる。

『キブン』という、曖昧にみえて意外とハッキリしたタグを共有して楽曲がレコメンドされることで、
音楽ではとても重要な、深い共感を生みやすい出会いが生まれる。

これまでの、多くの楽曲から新たな出会いを生み出すストリーミング系サービスや、
検索によるレコメンデーションサービスとはひと味違ったこの『KR』。

A.K氏は最後に、そしてとても真面目に、こう語ってくれました。

“
一曲一曲の音楽ともう一度出会うというか、その楽曲の価値を再発見するというか。
なんかそんなカンジで、しかも新しい音楽と出会いやすい形で出会える、ってサービス。
出会い出会いって言ってるとなんか別のサービスみたいですね(笑)…出会いナウ!
僕、レコメン系のサービス、押し付けがましく感じて基本的に嫌いなんですけど、
こんなサービスなら僕も、「まぁ使ってやってもいいかな」と思えます…スピンナウ。”

今までにない新たな、そしてもう一度音楽の楽しさを体感出来るアプリ、
『キブンチューンズβ』は12月下旬、もしくは1月上旬に、
KR機能無しのiOS版と、KR配信機能付きのAndroid版をリリースする予定で
最終段階に入っているということ。

リリース直前には、気になる最初のKR楽曲提供アーティストに関する情報を、
アプリそうけんからお伝えする予定です。

ますます壮大なポテンシャルを感じさせてきている『キブンチューンズ』にこれからも注目です!

※A.K氏のポテンシャルにも引き続き注目です。。。ダークサイドに堕ちないように。。。
 これ以上ネタがあるのだろうか。。。
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About the Author

研究員No.7110

都内の広告会社、株式会社アドフロンテのデジタルソリューション推進部にて営業を担当。スマートフォンやアプリ、ソーシャルメディアといったデジタルコミュニケーションを最適化するためのお手伝いをしています。 スマートフォンやアプリは、たくさんの人たちがその人なりに楽しんでいるはず。一方でそれでもまだまだ分かりにく、もしくはどんどん分かりにくいことも増えてしまっていると思います。 スマートフォンやアプリの世界は、誰もが楽しめる開かれた場所、「公園」のようなものであるべきだと考えています。 たくさんの人が気軽に入れて、みんなが楽しめる公園を目指して、日々前進するスマートフォンやアプリの世界について考え、発信していきます。





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