Published on 7月 5th, 2013 | by スマホ研究員11号
スタートアップ企業訪問 Vol.20 『株式会社マネーフォワード』 代表取締役社長CEO 辻さん
紹介繋がりを脱線しまして
『株式会社マネーフォワード』の辻さんです。
4月には、無料アプリファイナンス部門で見事1位(i-Phone版、Android版)を獲得した
人気アプリ「マネーフォワード」のお話を伺いました。
辻さんのインタビューをご覧ください。
①『マネーフォワード』について
辻さん:
「マネーフォワード」は、個人に向けた究極の資産管理と家計簿サービスです。
ウェブとスマホアプリ(i-Phone版、Android版)をともに提供しています。
現在、銀行、証券、カード、マイルなど登録可能な金融機関は、196社になります。
IDとパスワードで登録を管理し、複数の口座情報を一括管理、自分の毎日の入出金や
資産状況を可視化出来ます。
いわゆる“お金の流れ”を手軽かつ簡単に、理解できるようにしました。
“お金の流れ”を知るには『フローとストック』が重要と言われています。
「マネーフォワード」は、銀行の入出金情報や、カード明細などを自動にアップデートし
内容に応じて、自動的に費目別に分類、家計簿を作成します。更に、ご自分で
新たなルールを設定することも可能です。
一度口座を登録するだけで、あとは、複数の口座情報から自動で家計簿を作成。
最新の資産情報にアップデートしてくれるので、お金の管理が非常に楽になります。
他にも「ウィークリーメール(毎週土曜日配信)」で最新の入出金状況を把握することが
でき、「アラート機能」でカード支払決済日の数日前に、お知らせが来るなど、
ユーザー視点で考えた機能を付加しております。
特に「ウィークリーメール」は好評で、毎月、毎週の入出金情報や、
収支、資産の状況が分かります。
また、バランスシートも簡単に見れますので、家庭の財務状態を把握できる点が
とても便利です。
現状の把握と管理がほぼできるようになってきたので、今後はユーザーの
方の生活改善につながるようなレコメンデーション、アドバイスを提供していきたいと
考えています。
また、ユーザーの中には、ご自身の財務状態の可視化だけでなく、
自分の資産が将来どうなるか?どうするべきか?、をシミュレーションできるように
「未来把握機能」を近日中にリリース予定です。
ユーザー目線の、ユーザーの本当に役に立つサービス開発に重点を置いていますので、
今後も様々な機能を充実させるつもりです。
ユーザー数については、年末までに3~40万人を目指しています。
ユーザー属性を見てみると、主要な年齢層は、3~40代で、男女比は6:4です。
「マネーフォワード」を使うユーザータイプは、大きく分けると2つ。
『資産管理』を目的とする方と、『家計簿』ツールとして毎日手入力をされる方の
2つのタイプに分かれるかと思います。
潜在的には、オンライン証券だけでも、500万人のユーザーがいます。
他にも銀行のオンライン口座ユーザー4,000万人のうち、クラウド管理に抵抗を感じない人が
ターゲットになってくると思うので、大きく伸びる余地があると思っています。
今後、多くの方に使って頂きたいと思っています。
もともとは、お金を通した「生活改善」を実現させたいという思いがありました。
楽しみながら節約して、お金を楽しく使ったり、安心して暮らせるようになるなど
「マネーフォワード」は、ユーザーの方々が、お金に関する手間暇を削減して、
不安や心配を解消してもらい、より豊かな人生を送って頂けるような
ツールになることを目指しています。
国内のユーザーが順調に伸長したら、次はぜひ海外に目を向けて
行きたいですね。
特に、振興が著しい東南アジアに注目しています。
②Top画面を拝見
辻さん:
オススメのアプリは『Monoco』です。
今話題のスマートフォンECサイトですが、グラフィックが非常にオシャレで
サイトを見るだけでも、楽しい気分になれます。
実はこのi-Phoneケースも『Monoco』で買いました(笑)
【取材後記】
「お金」というと非常に個人的なコトであり、
「金融」と聞くと、とても難しそうな内容で近寄りがたい雰囲気があります。
しかし、マネーフォワードで簡単な家計簿を付けることから、始めてもいいかも知れません。
今まで可視化出来なかったことが、見えると対策が打てるものです。
辻さんの言葉にも、「生活改善」というキーワードがありました。
マネーフォワードを通じてマネー力を鍛え、生活を更に良くする
可能性を感じた取材でした。