Published on 5月 24th, 2013 | by スマホ研究員11号
スタートアップ企業訪問 Vol.15 『FookyZ株式会社』 代表取締役 COO 田中さん
さて、今回は紹介繋がりから脱線しまして、
『FookyZ』の田中さんです。 写真には、CTOの清水さんにも
登場して頂きました。
昨年12月に第一弾のアプリをリリースし、新しい視点で
開発を行なっている田中さんにお話を聞きました。
①アプリ『Gather』について
田中さん:
先ず原点にあるのは、『ある程度の人数で共有するニーズ』に着目した点です。
例えば、結婚式、大学のサークル、趣味の仲間など特定のグループで
共有したい写真が多い、簡単に共有できる写真アルバムがあれば
多くの人が使ってもらえるのでは?
そういったニーズがあるんじゃないかと思いまして、開発に着手しました。
Facebookのグループ機能でも、同じようなグループ共有は可能ですが、
何しろ、手間がかかる。先ずはFacebookに登録することからスタートする
人もグループにはいる。ということや、タグ付やタイムラインに表示されることに
抵抗を持っている人も多い。と考えると、もっと手軽に使えるアプリがベストだろうと。
現在は、月間約3万人ユニークユーザーを抱えています。
特に、気に入って頂きましたヘビーユーザーが定着した手応えがあります。
ユーザー層としては、10代後半~20代前半の若者に支持されています。
学生など、イベント事が多くて共有したい世代に受けているようです。
海外USなどを研究すると、自分撮りで自身をPRする傾向がありますが、
日本でもコミケのように、自己表現をする人が多く存在するので
マーケットは、まだまだ広がると捉えています。
それと、匿名にするサービスも導入すれば、
ソーシャルメディアに少し疲れを感じている人など
ちょっと、コミュニケーションに面倒を感じている人が
気軽に使ってもらえサービスにもなるかと思っています。
ユーザー増については、作成した本人が、グループの仲間を招待する仕組みに
なっていますので、今後も自然増が期待できます。
また、開発にあたっては、『アプリらしさ』という点にコダワリました。
UI・UXの評価テストを通じて、ユーザビリティの向上を上げたつもりです。
会社としてもUI・UXについては、極めて行きたいと考えています。
②今後の展望について
田中さん:
我々はミッションに『次世代のインフラ』を創るというテーマを掲げています。
100年後でも使ってもらえるようなサービス。
視点はいつも、この部分に置いてます。
今後は、医療分野にも参入し、更に社会的に有益なモノを提供したいです。
直近では、『動画』サービスを開始する予定です。
例えば、ウェディングのお祝いメッセージを、寄せ書き風に集められる
動画アルバムなど。需要は多いと思います。
現在の写真との組み合わせがあれば、更に楽しんでもらえるサービスに
なると考えています。
③Top画面拝見
田中さん:
最近とてもよく見るのが、『TED』です。
実は僕、出たがりなんです(笑)
TEDをみて、海外の人のプレゼンを勉強しています。
面白いプレゼンがあるので、非常に参考になります。
【取材後記】
『クローズドコミュニティ特化型の写真共有アプリ』という
ある意味ニッチなアプリを開発し、突き進んでいるFookyZ。
社会的なインフラとなるようなサービスを提供したいという
志の高さも伺え、田中さんの芯の強さを感じました。
特に動画、写真は今後の重要なコンテンツと言われてます。
逆に言うと、競争も激しく差別化して行かなければ
生き残れないサバイバルな環境に移っていくのかも知れません。
写真加工ではなく、ライフスタイル発想でアプリを開発して
いく今後に注目です。