Published on 11月 3rd, 2013 | by 加藤 康祐

ツール・ド・東北が楽しそうだった話 – アプリとイベントと若者

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今日、Facebook見ながら自転車やってればなあとぼんやり思っていたのですが、ちょっと事後の話になっちゃいますけれど、本日、「ツール・ド・東北」というイベントが行われていました。自転車人気は今更言わずもがなですが、必ずしも東北と縁のない方も、この連休を使って、自転車運搬しつつ参加されたようですね。Facebookに完走時の写真やエイドステーションで提供される地元の食べ物の写真など、何だかとても楽しそうでした。1300名の参加者があったこと。

ツール・ド・東北2013特集 – Yahoo! JAPAN

このイベントの中、まきスタというAndroidアプリがリリースされていました。

まきスタ – 石巻スタンプラリー 〜ツール・ド・東北編〜

2013年11月3日に宮城県石巻市で開催される自転車レース「ツール・ド・東北」に参加する競技者のためのAndroidスマートフォン向け無料アプリ。
スタート地点、エイドステーション、ゴール地点それぞれの場所でアプリを立ち上げチェックインすれば、オリジナルのスタンプを入手することが出来ます。ゴールスタンプを獲得することが出来れば、石巻の子どもたちから特別なメッセージつきの写真が送られてきます。
スタンプラリーの要素と石巻への愛が詰め込まれたこのアプリは、東日本大震災以降、石巻の次世代を担う若者を対象にIT技術を学ぶための拠点として設立された「イトナブ石巻」に集う学生によって作られました。
自転車レース中にスタンプラリーを同時に楽しめる機能:
- ローカル色にあふれたスタンプ
- レースのゴール時に、石巻の子どもたちから写真つきメッセージが届く

自分が試せないのが残念ですが、foursquareのようなチェックインアプリ、なんだけど、「レースのゴール時に、石巻の子どもたちから写真つきメッセージが届く<」というのは何だかとても良さそうな気がします。

例えば音楽フェスのようなイベントに出かけても、飲食店ブースに地元のお店が並んでいるのが目につきます。そんな風に、地元のエンジニア、地元のデザイナー、地元の学生と、地方で大企業もコミットするようなイベントとうまく繋ぎ込めると、それって今の時代の新しい座組にできるのかなとか感じました。アプリ開発コンテスト、みたいなことだけじゃなくて、色々な多様性を、大人が工夫しながらチャレンジにひもづけることができると良さそう。

先日、アプリそうけんでも告知した、2回に渡る、高校生のためのUXの授業を終えました。

こちらはGoogle Hangoutで行った授業を、YouTubeにアーカイブしたものです。イトナブ石巻のYouTubeチャンネルに昨年のものも含め、まとまってます。石巻工業高校のアプリ開発に挑戦する学生さんの授業、現地を先述の「まきスタ」を作ったイトナブにサポートいただきました。

昨晩、授業を行った仲間が我が家に来訪していまして、食事しながら話していたのですが、教育には、送り手にも受け手にも「手応え」が必要で、この授業の内容も、授業の中でだけではなくて、そのうち受け手がその手応えを違う機会で感じ得ることがあれば良いなと思います。楽しみですね。

「アプリ開発」をするということは、それが「道具」である以上、様々な社会のと接点を持ち得ます。今回のツール・ド・東北しかり、色々なシーンにモノづくりが接点を持ち得れば良いと思いますし、そこで考えるのが先の授業にあった、「UX Journey」なのだろうと思います。

しかし、ツール・ド・東北、本当に楽しそうでした!羨ましい気持ちを横浜より認めてみました。


About the Author

加藤 康祐

プランナー、加藤 康祐、1980年生まれ。大学在学中の1998年よりデザイン会社にてWEBプランニングやWEBデザインを経験。2005年6月より個人事業、Experience Transportersをスタート。2012年11月、ET Incを設立。クライアントとパートナーとETが「やりたいことを、やりたいように、やり続ける」ための仕組みづくりに取り組む。





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