Published on 10月 10th, 2013 | by 加藤 康祐
写真 meets “Haiku”、FrontbackはInstagram以来の面白さ!
なかなか奇っ怪なタイトルをつけましたが、お知り合いの方が面白いアプリだとソーシャルメディアで書いているのをみて、いつも面白いことに注目している人なので、どんなアプリだろうとチェックしたら面白かったのでご紹介します。
画像を見ると写真が上下に分かれているのがおわかりになるかと思います。「Frontback」の名前のとおり、背面カメラでまず撮影、その後、アプリがカメラを前面カメラに自動的に切り替え、それを上下にレイアウトすることで一つの写真とする、という極めてシンプルなアプリです。
最初に自分で撮ってみたのが左の写真。しかし、ご覧いただくとわかるように、例えばフルーツの写真とフォークの写真を合わせたり、一つの風景写真をあえて分けて撮って繋げてみたり。Frontbackアプリをインストールして、Staff’s Pickなんかを眺めると、色々な世界が見えて来ます。
そう、これ、”Haiku”じゃないですか!
上の句と下の句の対比で一つの世界が描ける。それが、Frontback、即ちiPhoneが持つ、2つのカメラに振り分けられてるというわけですね。ここまでシンプルに、しかし、作品世界と、そこにストーリーを描ける方法があったとは。最初に取り上げていた知人も、「シンプルだけど誰も思いつかなかったものが強い」というようなことを書いておられましたが、まさしくそうで。
Instagramは、ある意味、誰が撮ってもそれなりに美しい写真に見えるという「フィルタ」のマジックがありました。ある種、撮影者の力量を問わなくなった。勿論、素敵な写真って、よく考えられていて、力量いりませんって話じゃないですけど。
一方、このFrontbackは「ストーリー」のマジックですよね。こちらはもう完全に撮影者の力量による。しかもそれはしばしば写真の技術というより、アイデアだったりクリエイティビティだったりする。携帯電話から始まってスナップ写真がどんどんカジュアルになって来た流れの中で、このアプリは改めて、「写真の作家性」みたいなものを手繰り寄せてる面白いアプリだと思います。
“Haiku”ですからね、それは作家性問われますよね。
ソーシャルメディアはFacebook、Twitter、Instagramに対応しています。Instagram自体がもうコミュニケーションのプラットフォームになってますものね。そこもしっかり押さえて来ている。その上で、実はInstagram以来、あんまりこれという決め手の写真アプリとの出会いがなかった気がするのですが、これはなんというか「新機軸」を提示されたなって感じがしました。
是非、試してみてください。