コラム vegi

Published on 1月 23rd, 2013 | by 加藤 康祐

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アプリと『MAKERS』

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お読みになった方も多いでしょう、昨年末、クリス・アンダーソンさんの『MAKERS』が話題になりました。誰しもが簡単に低コストでスピーディに「モノ作り」に携われる時代。MAKERSムーブメントなるものが起こり、欧米ではKickstarterなどのクラウドファンディングサイトとのシナジーもあり、話題になっていると言います。

やはり周囲の日本のビジネスマンにもこの本響くところあるようで、なにせ「モノ作り大国日本」ですから、もしかしたらその再興に、と考えている方も少なくないのかも知れません。一方で、電子工作、と言われてもなかなかイメージ湧きづらいと思うんです。元々、理工学部出身の方なら(僕は文系です)イメージも湧きやすいのかも知れないですが、なかなかどうして掴みどころがない。ということでちょっと一つのトピックで考えてみたいと思います。お題は「野菜」。

先日、Amazonでハーブを育ててみたいなと思って水耕栽培のためのキットを調べていたら、こんな商品を見つけました。

一般の人でもこんなものが買えてしまうのですね。こういうの並べると植物工場になってしまうんでしょうか。植物工場と言えば、パソナさんのオフィスは野菜などがオフィス内で育てられていることで有名で、オフィスの美観や雰囲気作りに一役買っています。また、先日、サンドウィッチ工場に植物工場が導入されているケースがある、という話をうかがったのですが、確かに鮮度が見映えに直結するサンドウィッチの葉物などは、植物工場で生産したものを使う、というのはビジネスとしてのニーズを埋める解決策になっていそうですよね。残念ながら、コスト的にはまだまだ課題がたくさんあるようですが。

こういうものと、アプリの親和性はどうでしょう?例えばセンサー、温度や湿度や水やりや日照条件の情報を取得して、それをアプリからコントロールできたら。少し長旅に出る時でも、なんとかなってしまうのかも知れませんし、少しエンターテインメントの要素を盛り込むこともできそうです。

スマホの良いところは、いつでもどこにでも可搬性があるということだと思います。一方で世の中には「いつでもどこにでも持ち歩けないもの」というのがあります。そのギャップを上手く埋めるようなものがあれば面白いですよね。

一方で、身につけるセンサー的なデバイスというのもありますね。NikeのFuelBand面白いです。

Nike+ FuelBand. Tracks your all-day activity and helps you do more.. Nike.com

 

自分のコンディションを記録できるバンドを装着して、自分のコンディションをスマホアプリでトラックできる。こうやってデバイスとアプリが結びつくことによって、新しいサービスが生まれる、というのはこれからどんどん増えて来そうな気がします。やっぱりスマホ単体で完結することには限界もあるきがしますから、スマホがアプリをブリッジにして、様々なデバイスと情報のやりとりをするようになる、それはテレビや冷蔵庫と言った情報家電と呼ばれているもの、よりもう少し趣味性の高い目的のものの方が上手く作用する気もします。

MAKERS的なデバイスとスマホアプリが結びついたら。ちょっとそこには面白い未来がありそうです。


About the Author

加藤 康祐

プランナー、加藤 康祐、1980年生まれ。大学在学中の1998年よりデザイン会社にてWEBプランニングやWEBデザインを経験。2005年6月より個人事業、Experience Transportersをスタート。2012年11月、ET Incを設立。クライアントとパートナーとETが「やりたいことを、やりたいように、やり続ける」ための仕組みづくりに取り組む。





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