Published on 5月 24th, 2013 | by 加藤 康祐

新しいShazamは何だか音楽との新しい遊び方を連れて来てくれそう

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夜な夜な仕事のお供は美味いコーヒーとお気に入りのミュージック、というわけで、今日もお世話になっていますが、外が白んできた今しがた、Shazamのアップデートのニュースを読みました。これがなんだか面白そうです。

Shazam Blog – Get the NEW Shazam App for iPhone & iPad

Shazamは一時はAppleのCMにも出ていましたから、ご存じの方も多いのではないかと思うのですが、スマホで今かかっている曲を音声によって検索できるサービスです。僕もたまに、これなんだっけ、ということで、検索して、場合によってはiPhoneから直接購入することもあります。

さて、今回追加された機能で一番面白いなと思ったのは、「Shazamのつけっぱなし」ができるということ。

Auto tagging: Shazam automatically identifies the music and media playing around you

例えばイベントでかかっている音楽や、旅先で流れている音楽、お気に入りのバーのセレクトや、商業施設で流れている音楽、自動的に調べてくれるわけです。これ結構面白いなあと思っていて、例えばスマホで撮った写真は、位置情報をロギングできますから、それを地図で表示したり、なんてこともできるわけですが、Shazamを使えば音声というか「周囲の音楽」をロギングできるわけですね。

今までは、気に入った曲が流れたらShazamを起動して、タップして調べる、という言わばプル型の検索だったのが、ある意味、プッシュ型もできるようになったということですね。ただ、これただ押し付けられるのではなく、自分のアクティビティに紐づくもので、かつレコメンドされるのは広告ではない。こういう趣味性の高い分野で、プッシュすることが、新しいエンターテインメントになる、っていうのは有り得るんじゃないかな、と思いました。

また、色々なユーザがロギングするわけなので、その場所で一番流れている音楽、というのも見れるようになります。これもユニークな試みじゃないかと思います。店主の好みとか、店の雰囲気とかで流れる音楽変わりますから、そういうものが街に集積され分布されていくのは面白い。

とは言え、これは結構高度な試みというか、多くの人がそれをすぐに楽しむようになる、Buzzる、類のアップデートではないように思います。ただ、こういうものがジワリジワリと浸透し、コアなファンこそ楽しめる仕掛けになりそうだ、というのは、こういう趣味性の高いアプリを長い目で育てていくには大事なことかも知れませんね。

先日、都内のちょっと面白い蕎麦屋で食事していた時にも、蕎麦屋でちょっと古めのソウルミュージックが流れてて、あの時回っていたら面白かったよなとか。食事中に曲が変わるたびにShazamでチェックってわけにもいかないですし。

1日歩いて、その日に自分の周りにどんな音楽が流れていたのか、それを確認する喜びを、一度体験してみたいと思っているところです。


About the Author

加藤 康祐

プランナー、加藤 康祐、1980年生まれ。大学在学中の1998年よりデザイン会社にてWEBプランニングやWEBデザインを経験。2005年6月より個人事業、Experience Transportersをスタート。2012年11月、ET Incを設立。クライアントとパートナーとETが「やりたいことを、やりたいように、やり続ける」ための仕組みづくりに取り組む。





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