アプリ Teltell at Restaurant

Published on 4月 8th, 2013 | by 松村太郎

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FaceTime通訳アプリを携えて、CaliとJohnとYukariと銀座・渋谷へ

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3月末の日本出張についてのエントリー。3月25日から28日の3日間、iPhone/iPadでFaceTimeを活用した翻訳コンシェルジュアプリ「テルテルコンシェルジュ」のサポートで、東北地方へ行ってきました。同行したのはGEEKBEAT.TVのCali LewisさんとJohn Pozadzidesさん、そしてカナダ在住のYukari Peerlessさんの3人。いずれもトップブロガーとして活躍中の面々です。

GEEKBEATはガジェットレビューを中心として、1ヶ月に1本あたり100万回見られるビデオブログの代表格となっており、週3回の生放送とレビューのビデオは非常に人気があります。日本からも視聴者は多く、「TEDとGEEKBEATで英語を勉強した」という人がいるほど。

そんな彼らが現地に行って、実際に被災地を周り、現地の人に話を聞き、それを英語の生としてまとめることは、日本の被災地の現状を世界に知ってもらう機会になると考えています。しかし彼らは日本語が話せないため、どのようにして直接話を聞くか。そこで利用するのがテルテルコンシェルジュ、ということです。

テルテルコンシェルジュの仕組みは、アプリを立ち上げて訳して欲しい言語を選ぶと、センターからFaceTimeの着信があり、オペレーターと顔を見て質問しながら翻訳をしていくという方法。英語でオペレーターに話しかけて、オペレーターが相手の日本人に日本語で通訳し、日本人の言葉を今度は英語で返す。通訳が1人同行しているのと同じ感覚で利用できる点がポイントです。

銀座、渋谷で使い方を確認

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東北地方へ行く前に、このアプリを確実に使えるようにするため、まずは銀座でのランチで使って見ることに。日本にはたくさんの飲食店があり、隠れた名店が多いのも事実。しかし全てのお店に英語が喋れる店員がいるわけもなく、ディープな体験をしたければしたいほど、言語の壁が立ちはだかります。

iPhoneとFaceTimeを使っているテルテルコンシェルジュの利点がいきなり分かりました。日本語で書かれた理解できないメニューを、FaceTimeでオペレーターに見せ、上から読んでもらってメニューを選ぶという作戦を、Caliが思いついたのです。

こうして、菜の花とアサリの春らしいパスタを無事オーダーすることができた一行。続いて銀座線で渋谷駅へ向かいます。

東急の新しい渋谷駅に常設されている

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続いて、テルテルコンシェルジュが常設されている東急線の新しい渋谷駅でGEEKBEATの取材を兼ねて、アプリを体験。渋谷駅からの乗り換え案内や、駅周辺の情報を聞くことができました。

GEEKBEATの取材の方法は、Canon 5Dにワイヤレスマイクのトランスミッターを付けこれをJohnが撮影。Caliはマイク持って身振り手振りを交えながらレポートするというスタイル。しかし彼らの取材スタイルを見ていて気付いたことは、下調べはもちろんするが台本のようなものはその場で一度体験してから考えていた、と言うこと。

この点については、東北へ行ってからの取材でも、より強く伝わってくるのですが、この話はまた明日。

渋谷での取材を済ませてから東京駅へ向かい、東北新幹線で一路、一関へ。初日はここで一泊し、明日早朝からの移動に備えます。(明日に続く)

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About the Author

松村太郎

1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、BBT大学講師。モバイル時代のライフスタイル、ワークスタイルを追求するほか、キャスタリアでソーシャルラーニングとデジタルアイデンティティについての研究とビジネス化をすすめる。 Blog: TAROSITE.NET / Twitter: @taromatsumura





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