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Published on 3月 13th, 2015 | by nkuwashima

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残したいこと、忘れない方法

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2015年3月11日で東日本大震災から4年が経過しました。
未曾有の大災害でしたが、年月が経てば忘れてしまうことも多くあります。
倒壊した建物を災害遺産として残すことも考えられていますが
被害者の震災の悲惨さを思い出したくないという気持ちや
その倒壊した建物をどう維持管理するのかなど
残すことを考えても、問題点はたくさんあります。

震災の光景を残す方法として宮城県石巻市の一般社団法人
『みらいサポート石巻』が制作したのが『石巻津波伝承AR』

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このアプリは石巻市中心街の被害状況を今後の防災などに役立てたいということで
AR(Augmented Reality[拡張現実])を用いて紹介しています。

機能としては
1. 石巻まちあるき
→写真を元に、石巻中心市街地の過去~現在~未来を紹介
2.津波浸水実績AR
→現在地における東日本大震災時の浸水実績をARで表示
3.津波避難看板AR
→石巻の津波避難看板前で石巻からのメッセージ動画を再生
4.萬画館AR
→萬画館周辺にて、漫画家から石巻への応援メッセージを再生
※萬画館はこの地に縁がある漫画家・石ノ森章太郎が
 監修・構想したマンガミュージアム

2~4までの機能は石巻市の対象地域のみで利用できるため
都内在住の私には使用できないのですが1は使うことができます。
地図から場所を指定。

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マップ

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航空地図

今回は日和山から漁港方面を見てみましょう。

震災前
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震災直後
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震災後
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未来図
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日和山でこのアプリを起動すれば、どれぐらいの高さまで
浸水したのかを見ることができます。

このアプリから石巻の被害を実感することができます。
また、被害状況を見ていくことで実際に石巻を訪れたときに
感じることが異なってくると思いますし
石巻を訪れる動機づけになるかもしれません。

このアプリを制作した『みらいサポート石巻』の震災当時のことを語る
「震災の語り部」のお一人がTBSラジオ『荻上チキ・Session-22』に出演して
震災当日のお話しをしていましたが
(ちなみにPodCastは1週間で配信終了となってしまいます)
私は浅薄な言葉しか書くことができませんが
こんな経験をしたから、ぜひとも後世に残したかったんだろうということを
深く考えてしまいました。

いつとは分からないけど、絶対に起こるであろう大地震。
アプリで学習することにより一人でも被害者が少なくなることを
望まずにはいられません。

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