コラム TAKUYAが教えるギター・レッスン “Guitar de POP”

Published on 1月 15th, 2014 | by monsterdive

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楽器教則アプリ『TAKUYAが教えるギター・レッスン “Guitar de POP”』が出来るまで【第3回】

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こんにちは、MONSTER DIVEの清水です。

昨年から連載コラムの形で、モバイルアプリのリリースにまつわるTipsや開発裏話を、楽器教則アプリ『TAKUYAが教えるギター・レッスン “Guitar de POP”』の実例を交えながらご紹介してきましたが、いよいよ最終回となりました。

第1回目で“開発のきっかけ”、第2回目で“開発のポイント”を書かせていただきましたが、第3回目を迎える今回は、“リリース後にどんなことをやったのか?”についてのポイントを書いていきます。

 

アプリ開発完了!が、ゴールではない!

長かった開発&デバッグも終わり、いよいよApp Storeからリリース申請。審査も無事に通過し、晴れてアプリのお披露目となりました。制作スタッフとしてはここで一息…といきたいところですが、自社タイトルとしてリリースする上では、ここからが本当の佳境です。

より多くの方々に知っていただき、興味のある方にご購入いただくためには、当然ながらプロモーションが必要ですが、iOSアプリの販促においては以下の2点が最も重要なポイントと言われています。

瞬間風速の最大化
App Storeのランキング上位にランクインさせることで、オーガニックな購入者を増やす。そのために広告宣伝を集中投下すること。

ASO/SEO
検索結果上位に表示されるよう施策を行い、アプリがユーザの目に触れる頻度を増やす。WebサイトやWebサービスと同じく継続的な運用が不可欠。

これらはいずれも様々なブログや誌面に分かりやすいHow Toを見つけることが出来ますので、詳しくは割愛させていただきますが、専門的なプロモーション技術に傾倒する前に、どんなタイトルでも必須なアクションがあります。それは「タイミングの設定」「パブリシティ展開」です。

まずは「タイミングの設定」。これはタイトルが販売開始になる日付をしっかり計画し、設定することです。
iTunes Connectで「Availability Date」を整えることで、任意の日付に販売開始を行うことが出来ます。後述するパブリシティ展開とも絡みますが、

  • 掲載してもらいたい媒体の〆切は何曜日が多いか
  • 関連する発表がある場合、その連動性は考慮すべきか
  • 先行告知を依頼している媒体との日程の整合性はとれているか
  • 競合する他タイトルのスケジュールは把握出来ているか
  • リリース直後のサーバ等インフラ監視の体制はできているか
  • (海外販売の場合は)日本以外の休日・祝日が考慮されているか

などなど、様々な要因を考慮してベストな日程を設定します。
映画や音楽、製品など、モノが発売される日取りはたいてい綿密に計画されていますが、特にアプリにおいては、App Storeで「新着アプリ」に紹介されるタイミングが、まさに“瞬間風速”を最大化するチャンスなので、しっかりフォローしておきたい部分です。
今回のアプリ『TAKUYAが教えるギター・レッスン “Guitar de POP”』では、TAKUYAさんご本人によるTwitterでの告知解禁や公式媒体(Facebook、ブログ、公式サイト)と連携して、情報発信のフローを想定したリリースの段取りを設定しました。

そして「パブリシティ展開」。一斉配信のプレスリリース配信に加えて、個別のパブリシティ打診も欠かせません。しっかりそのタイトルに親和性の高い媒体を調べて、ぜひこの媒体にはご紹介してもらいたい! このライターさんに使ってみてもらいたい! とコンタクトを取ります。熱量が重要です。なかなかアナログな作業ではありますが、メディアの方々に興味を持っていただいて、多くの方に情報を届けていただくことは、ファンへのアピールになるだけでなく、SEOとしても考慮出来る部分なのです。

さらに、これらの“正統派”のリリースプロモーションに加えて、今回はアーティストご本人と共同制作という最大の強みをフル活用した話題作りを行いました。それがニコニコ動画への「本人が弾いてみた」動画の投稿です。この取り組みが、さらなるパブリシティ効果が促されました。

 

ランキング1位を獲得した「ダイレクトマーケティング」

第1回でも書かせていただいたように、僕らはWebや映像のプロダクション・カンパニーです。製品やコンテンツのプロモーションを受託業務として手掛けています。これまで担当させていただいたプロジェクトの中で、何度も企画にあがっては実現出来なかったコト…それがニコニコ動画をはじめとしたCGM/UGCの場でのPR活動でした。

「ニコ動で“弾いてみた”をやろう!」というアイデアが挙がると、TAKUYAさんご自身がITに明るいこともあり、ご本人もノリノリでこの映像が生まれました。販促プロモーションの流れでは“嫌儲”になりがちなネットユーザとどう向き合うか、慎重な企画が求められる部分ですが、僕らは「ダイレクトにコンテンツを届けてみる」という策でステルスなく展開することにしました。

【弾いてみた】OVER DRIVE / JUDY AND MARY【ギター】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm22290838

【弾いてみた】OVER DRIVE / JUDY AND MARY【ギター】

「弾いてみた」ランキング1位、95,000回を超える再生数、2,400件を超えるマイリスト登録、そしてこの映像から1,000件を超えるツイートが発生。ステマならぬ“ダイレクトマーケティング”“プロの犯行”“反則な販促”とイケてるタグを付けていただき、ファンの方々にも喜んでいただけたプロモーションになったのではと思っています。(批判的なコメントを削除しているというコメントもありますが、消してませんよ。笑)

この取り組みは、「良質なコンテンツは、そのままプロモーションになる」という期待を体現した事例になります。アプリのPVという広告系映像にも関わらず、「Yahoo!映像トピックス」や複数のブログメディアでも取り上げていただきました。

通常は、モノづくりと宣伝・広報は分業されていますが、生産と消費の直結こそインターネット本来の面白さだと思います。コンテンツそのものを作っているヒトが、そのままファンに届けるからこそ、作り手の意図と熱量を誤解なく届けることが出来る。この楽器教則アプリでは、それらが理想的な形で実現出来たことが結果として話題作りに繋がったのではないかと考えています。

 

まとめ

計3回に分けて、自社タイトルとしてモバイルアプリを企画・開発・プロモーションするまでの裏話を、実例とともにご紹介させていただきました。少しでも役立つ情報になっていたら嬉しいです。

そのほかにも、MONSTER DIVEでは、RIZEやDragon Ashで活躍するベーシストKenKenが教えるベースギター教則アプリ『KenKenが教えるベースギター #1』など複数のタイトルをリリースしています。詳しくはぜひ弊社Webサイトをご覧ください。また、もし本稿を通じて、これから一緒にモノづくりしてみたい!という方がいらっしゃいましたら、どうぞお気軽にご連絡いただければ幸いです。


About the Author

monsterdive

東京都港区。クリエイティブ&テクノロジーを追求するオタク+職人集団によるプロダクション・カンパニー。プロモーションを軸としたウェブサイト制作やシステム開発、モバイルアプリ開発、映像製作、ライブ中継、USTREAM STUDIO+の運営などを行っています。





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