特集 清水さん

Published on 9月 30th, 2013 | by スマホ研究員11号

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スタートアップ企業訪問 Vol.29 『株式会社ファーストタッチ』       代表取締役 清水さん  

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今回は紹介繋がりでレターズの野間さんからのご紹介で
『株式会社ファーストタッチ』の清水さんです。
とてもユニークな会社を率いていらっしゃいます。
話題も、ソフトウェアに留まらない面白い取材をご覧ください。

①『ファーストタッチ』について
清水さん:

弊社ファーストタッチは、現在『受託』をメインとした事業展開をしています。
その理由は、2つあります。1つは、受託をやることで『最先端のソースコード』が
資産として溜まっていくこと。2つ目は、自分達のオリジナルをやる前に
『成功失敗事例の知見』を積めるということです。
受託というと、一見受け身の作業をイメージしますが、
我々は、積極的に受託で経験や知見を積めるというとてもいい機会と捉えています。

営業については、紹介をメインに新規営業もしています。
「ちょっとこのサイトは見直した方がいいな」と思われるwebサイトを見付けると
改善提案のアプローチをします。その他にも、営業品目のセールスを地道に掛ける
こともあります。
その時に電話を掛けるのは、若手社員。
ある意味非効率な営業経験を積み、そこから効率化を短時間で見つける、というベンチャーならではのスピーディーな「守・破・離」を習得してもらっています。
結果的に、自分自身で考えて行動できるように進化することを促しています。
なんというか、遠回りのルートを全力疾走することで、実はそれが最短ルートになるようなイメージですね。

弊社の得意分野は、コンサル・企画提案・開発です。特に、先方の気付いていない
課題を抽出、顕在化させ、「このように変えるとこんなに改善されます。」といった様に
上流からソリューション提案するアプローチをしています。
ですので、制作する会社というよりは、IT分野の外部パートナーという立ち位置で、より広義な意味でお付き合いさせて頂くクライアントが多くいます。

事業領域としてはアプリ開発・web制作・webマーケティング、それとweb広告ですが
クライアントの多くはメーカー様が多いです。これについては、後ほどお話します。

具体的な実績例としては、天体望遠鏡のメーカー様。
震災後に世の中の空気が落ち込み、皆が下を向いて歩いているのを
何とかしようと、スマホと星座を結びつけたアプリを企画・開発しました。企画は10本ほどご提出し、
その中から、これをやりたい、という企画を選んでもらいました。
スマホをかざして空を見上げると、スマホ画面に見ている方角の星座が現れるもので、
ゲーミフィケーションという手法を用いた、「楽しく学習できる」というアプリです。
スマホは本来、下を向きながら操作しているシーンが多いと思いますが、
半強制的に宙(そら)を見上げさせることで、前向きな気持ちを持ってもらいたいという願いを込めた作品です。

また、医療系メーカー様では、ちょっと特殊なECサイトの再構築をコンサルしました。
改善前のECサイトの課題を抽出し、売れるためのサイトに変更することで、
数十万円するような、高額な医療用拡大鏡などが売れ、販売実績を作ることができました。

②起業の経緯について
清水さん:

もともと建築を学んでたんですよ。大学もそうですし、新卒で入社した会社でも
REITの事業に携わりました。
新卒入社の会社を2年で退社しまして、一人で仕事をやり始めました。もともと独立志向というか、
商売が好きだったので、すんなり始めてしまった、といった感じです。
最初の商売は、モバイル広告関連のビジネスで、ガラケーの公式サイトなどの広告を扱っていたりしました。。
そこから紆余曲折有り、そのビジネスは友人に譲渡し、
その後、農家さんのプロデュース(マーチャンダイジング・プロモーションなど)をやったり、
クリエイティブをやったり、好きな事で商売していました。中国のオフショア企業の立ち上げ参画なども経験しました。
と、色いろある中で、ふと「生き方」を真剣に考える大きなきっかけがきました。東日本大震災です。
当時の強烈な体験を目の前にし、「死んでられん。カタチにしなきゃ」という思いで事業計画を作るまもなくファーストタッチを作りました。
起業当初は、アプリ開発をメインにしていたのですが、
現在はマーケティング事業やもっと上流のシステムコンサルティング事業といった柱で、
売上の大半を構成してます。システムコンサルティングは、経営の根幹になる部分ですので、
提案導入まで時間のかかるケースも多いのですが、レビュー会ではクライアント様にも満足頂ける成績をご提供できて、
我々としても自信につながっていたりします。
そして、最終的には、リアルな“メーカー”になることを目標としています。
現在、弊社内の人間を中心に、「マーケットインとプロダクトアウト」両方の考え方を具現化できる
チーム作りをしたいと思い、チームビルドに奔走中です。関係者をどんどん巻き込みたい。
米国MITの連中も驚かせるようなハイパーなチームを創りたい!なんて企んでおります。
プロダクト(ハード・ソフト)の経験がある方や、興味のある方はすぐに連絡ください(笑)
最高の製品を一緒につくりましょう。

クライアントにメーカー様が多いのは、実はメーカーになりたいという目標が有り、
そのために、例えば在庫を抱える苦しみなどを学びたい、という魂胆が有り、
意図してメーカー様中心にお付き合いさせて頂いている次第です。
モノづくりの現場やロジスティクスの構築方法など、実はこういった学びの裏テーマもあります。

我々は企画・マーケ・UIやUXといったユーザーインターフェイスの分野にはとても自信を持っています。
だからこそ実現できる「ユーザーファースト」なプロダクト、
ユーザー目線で面白い、楽しいモノを具現化したいと思っています。

「モノづくりはコトづくり」 このエッセンスは企画です。
僕らの持つ天性のインスピレーションや創造力を最大に発揮したいと考えています。

テーマとしてるのは「ソフトウエアx空間」です。
空間と言うかシチュエーションですね。

ソフトウェアを熟知している会社だからこそ実現できる“モノ“を将来お披露目できる予定です。

BRUTUS、Casa、Penなどの読者層、つまり情報感度が高い方が喜んでもらえる“モノ”づくりを目指しておりますので、
是非、我々を注目ください(笑)

③Top画面拝見
清水さん:

とにかく便利なアプリは『chatwork』です。
このアプリのおかげで生産性が10倍上がりました。

写真

いわゆる、メッセンジャー系のアプリとの違いは、
検索機能が優れている点です。
各、プロジェクトのタスク管理や進捗管理が
すぐに分かりますし、チャット的なやり取りも
デバイスに依存することなく出来るので、業務がスピードアップしました。
チームで仕事をしている方は本当にオススメです。

あとは音楽が好きで、特に「自分でクリエイトする系」が好きで、
「Figure」というアプリに1年以上ハマっています。(笑)デザインがミニマルでかわいいんですよ。そういうの好きな方は是非。

【取材後記
「ファーストタッチ」・・・・
“一目見て気になる存在”であり、“つい触れなくなる存在になりたい”という
意味が込められた社名。

ユニークな存在を目指す会社「ファーストタッチ」は。LLCの先駆者で有名な
サウスウエスト航空もお手本の一つだとおっしゃっていました。
これからも独自の道を進もうとする「ファーストタッチ」に注目です。
それにしても、どんなプロダクトが世の中に現れるか?
とても楽しみです。

さて、次回は清水さんからのご紹介でBestTeacherの宮地さんです。
お楽しみに。

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About the Author

スマホ研究員11号

・株式会社アドフロンテ  コミュニケーションデザイン本部 ディレクター  ソーシャルメディアとリアルなプロモーションを融合させて 企業の課題解決をお手伝い。 【簡単な経歴】  ・広告会社  企業のセールスプロモーション関連の企画と実施及び進行管理。コミュニケーション領域の中 でもビロー・ザ・ラインを幅広く企画。 ・外資TV通販企業。  コンシューマーとのエンゲージメント企画やロイヤリティプログラムを推進。また、コンシューマ ー向けイベントをディレクションなどCRMを推進。  初の海外放送のツアーイベントを成功させる。 ・広告専門誌 出版社  新規事業開発担当。SP事業部の立ち上げ facebook: https://www.facebook.com/koichiro.negishi





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