Published on 4月 25th, 2013 | by 加藤 康祐
アプリと「リッチ・コンテンツ」
おそらく「リッチ・コンテンツ」って言葉は、すごーく昔からあるのではないかと思いますが、例えば10年前でしたらそれって、テキストが画像になって音声で動画やアニメーションで、それがストリーミングで、とかいうような話だった気がします。
ただ、もうコンテンツはスペックで語られる時代ではない気がするんですね。
という時の「リッチ・コンテンツ」とは何か?
NHKオンデマンドのiOSアプリが遂に出ました!本当に遂にという感じです。
NHKオンデマンド
これは密かに待ち望んでいたアプリ。「テレビ」を持ち歩くのではなく、「NHK」を持ち歩く。NHKのコンテンツが素晴らしいのは、今更僕が改めて語るまでもないですが、「プロフェッショナル仕事の流儀」や先日防災の話で取り上げた「MEGAQUAKE」などのシリーズもスマホで見れます。
ジェスチャーによるログイン機能や、スマホで途中まで観たものをPCで続きから見れるレジューム機能など、「NHKがスマホで観れる」ということをできる会社がかなり真面目に取り組んだアプリだなという印象を受けました。
もう一つ、たまたま昨日色々教えていただいて、ご紹介したいのが、こちらです。
ナショナル ジオグラフィック電子版
電子雑誌の草分け的存在と言えば、WIREDと、このナショナルジオグラフィックだと思います。どちらもすごく洗練されていますし、どちらもすごく電子雑誌と相性の良いコンテンツを持っています。WIREDはテクノロジーのデモを動画で見せたりできますし、ナショナルジオグラフィックはそれこそ、動画であるからこそ知ることのできる世界って、ありますよね。昨日はツンドラでマンモスの角を発掘するハンターの動画を見せていただいたのですが、なんかこれはこうやって観ないといけないものだという気がしました。それくらいの必然を感じた。
あと「取材」についてもお話をする機会があって、たまたま、先日のGEAKBEAT.TVの取材に同行した話をしたら、それにすごく近いよと教えていただきました。確かに、基本的には「僻地」に行くのでしょうから、チームはスモール・ユニットである方が良いですよね。
125周年記念号は85円だったので、僕も買ってみました。ゆっくり楽しもうと思います。
“Content is King”って言葉がありますけど、この辺、重鎮というか、ド本気のコンテンツですよね。しばしば、コンテンツ・ビジネスって言うとアニメや漫画が引き合いに出されますけど、テレビ業界って言うところからテレビ局というコンテンツ・プロバイダをひっペがしてきたり、出版業界って言うところから雑誌社というコンテンツ・プロバイダをひっペがしてきたりすると、質的に「リッチ・コンテンツ」であるという意味では圧倒的に強いと思うんです。
本来的に作っている人達はコンテンツを作っているんですから、メディアとしての評価より、コンテンツ・プロバイダとしてコンテンツのリッチさにダイレクトに評価が行く方が幸せがあると思う。
良い時代になって来ましたね!楽しみです。