コラム breezi_placeit

Published on 2月 5th, 2013 | by 松村太郎

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「AppStore.com」が利用可能に – アプリのネーミングの5つのコツ

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breezi_placeitつまりは、スマートWikipediaリーダーgoocusのダウンロードページに、「AppStore.com/goocus」でアクセス出来るようになるということ。

米国で視聴率50%を越え、1億人以上が視聴したというNFLのSuper Bowl。AppleがMacintoshを発表したり、数々の名作コマーシャルが披露される場でもあります。ここで密かにデビューしたのが、AppleのApp Storeの短縮URL。

「Star Trek Into Darkness」という映画のアプリへのリンクとして、「AppStore.com/StarTrecApp」が画面に表示され、このURLをモバイルやパソコンからブラウザで入力すると、App Storeの該当アプリのページが開く仕組みになっています。

このURLスキームは、スペースなし、通常のアルファベットのみ、記号なしというルール。また、アプリ名のところに開発者名を入れて、その会社者のアプリ一覧を開くことができるほか、Mac App Storeの場合は「AppStore.com/mac/○○」で表示することができます。

これまでアプリへのダイレクトリンクは、「itunes.com」や「itunes.apple.com」から始まる長いリンクが用いられていましたが、今回のAppStore.comの運用スタートでよりアクセスしやすくなるでしょう。

ちなみに、App Storeの商標やAppStore.comは2008年に、SalesForce.comのCEO Mark Benioff氏からAppleの故Steve Jobs氏に譲られたものでした。

アプリにどんな名前を付ければいい?

ここで気になるのが、アプリを作ったときにどんなネーミングにすればよいか、ということ。特に、AppStore.comの短縮URLでは日本語は使えないため、アルファベットの名前も付けなければなりません。

ごく一般的に、ではありますが、アプリのブランディング、ネーミングにおいて、どんな名前を付けておきたいか、をまとめておきました。

  1. 有名アプリとあまり似せないように
    ある意味、作戦の1つかも知れませんが…。名前が似ていると、間違って有名サービスとして覚えられてしまったり、検索の時に「もしかして:」とスペルミスを正されるようなことが起きかねません。
  2. シンプルに表記と発音ができること
    URLを入力してもらったり、アプリ名を書いてもらう時、逆に「なんて読めば良いんだろう?」 という疑問を持たれてしまうと、きちんと表記されなかったり、検索できずに見つけてもらえないことがあります。もちろん他で使われていない名前を指定することが重要ですが、奇をてらった表記は裏目に。
  3. 11文字以内に
    これはiPhoneの仕様ではあるのですが、ホーム画面にアプリが並ぶとき、アプリの下のアプリ名の部分に表示される最大文字数がアルファベット11文字。日本語では6文字。願わくば、この文字数に収まるタイトルにしておきたいところですが、「MSN Messenger」が「Messenger」に、「Facebook Camera」が「Camera」に、「YouTube Capture」が「Capture」にそれぞれ短縮されているので、アイコンとの組み合わせでの表現もありでしょう。
  4. 名は体を表す
    大学時代の表現方法論・佐藤雅彦先生の言葉より。製品にネーミングするときには、それが何を表しているか、読んでみて、あるいは発音してみて理解できると良いと「ルール」を授業で習いました。アプリ名も、厳しい文字数の中で「名は体を表す」ことを目指したいものです。
  5. 悩みすぎず、舞い降りてきたらリサーチを
    名前はアイコンと共に、アプリの顔となります。なかなかいい名前が見つからなかったり、思いつかなかったりする中で、上の4項目を押しつけられてもなかなか困るというものです。チームで話していたり、本を読んでいたり、道を歩いていたりするときにふと思いついたフレーズをEvernoteにいつでもメモしておいて、その名前のアプリがないか、ドメインは取れるか、といったリサーチをしておくと良いでしょう。

おそらく、緻密なブランディング戦略に比べたらカジュアルなルールかも知れませんが、自分がアプリのことを見つけたり、覚えたりしたときに、こうしたルールに沿っているかどうか、試してみると良いかも知れません。

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About the Author

松村太郎

1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、BBT大学講師。モバイル時代のライフスタイル、ワークスタイルを追求するほか、キャスタリアでソーシャルラーニングとデジタルアイデンティティについての研究とビジネス化をすすめる。 Blog: TAROSITE.NET / Twitter: @taromatsumura





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