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Published on 8月 8th, 2013 | by スマホ研究員11号

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スタートアップ企業訪問 Vol.26 『Tunnel株式会社』  代表取締役 高重さん

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今回は、紹介繋がりを脱線しまして
『Tunnel株式会社』の高重さんです。
第二回目のアプリそうけんTVにも出演して頂きました。
衣食住の“住”をテーマにした『RoomClip』という
ユニークなアプリなの紹介です。

①アプリ『RoomClip』について
高重さん:

『RoomClip』は、自分の部屋のインテリア、雑貨など拘りを持つ人が
投稿し、それを多くの人が閲覧できるサービスです。
閲覧する人は、自分のテイストやテーマに合う人を見付けることで
自身のインテリアの参考になります。

リリースは、2012年5月にi-Phone版を、2013年5月にAndroid版を
出しました。
現在までのダウンロード数は11万DLです。

『RoomClip』が生まれたきっかけは、東日本大震災です。
実家は被災を免れたのですが、震災をきっかけに引き払うことになりました。
その時、今まで慣れ親しんだ自分の部屋が
無くなってしまうことに、ひどい寂寥感がありました。

僕が過ごした部屋には、思い出やその時々の気持ちが
詰まっていて、改めて『自分の部屋』が大切なものだったんだと
強く感じました。
逆に考えると、人間に必要な「衣・食・住」のうちの一つである
“住”に関する情報は、誰にとっても“価値”の高いものに
なるのではないか?という考察でした。

その後、色々と調べていくと下記のポイントが見えてきました。
・CGMが加速してきた(クックバッド、@コスメなど)
・衣食住に関するCGMサービスがなかった
・インターネットの最大の強み=
リアルなコトやモノをネット上に上げる⇒多くの人がその情報を見ることができる。
『家の中の情報』をアップしている人が、それほどいなかった。
・インテリア雑誌の発行部数は約1000万部あり、雑誌では、個人の
部屋を紹介をしているし、写真を見て参考にしている人が多いと分かった。

これらのポイントから、ビジネスモデルの立ち上げを決心しました。

まだまだ成長段階ですが、ユーザー同士のやり取りが活発で、
投稿写真の載っている雑貨を買いたいという人や、
売っているお店を教えて欲しいという、ユーザーが多く存在しています。

今後は、『RoomClip』上で購入できる仕組みにし、
先ずはEC(楽天、Amazonなど)と連携を図り
ニーズに応えていきたいと考えています。

このようにユーザーを探っていくと、新しい視点が持て
次のビジネスに繋がっていく可能性があります。

ユーザー層の中心は、2~30代女性既婚者です。
子どもが成長し、時間的にも余裕があるので
『家好き』が高じて100円ショップの商品で収納グッズを
作るなど比較的DIYにも積極的な方が多いです。

その他は、雑貨好きやアクセサリー、フィギアのコレクターなど
自分の好きなモノを見て貰いたいという欲求の高い人が多くいます。

今後は、この居住空間CGMをベースにECとの連携や、
リノベーション、リフォーム業界企業との連携
雑貨などをテーマにしたコミュニティ創造など
やりたいコトがたくさんあります。

②Top画面拝見
高重さん:

現在オススメのアプリは、 『Moves』です。

USで開発されたアプリですが、移動したライフログを自動で記録してくれるので
とても面白いと思います。
自分の移動した場所、距離などが可視化されるので
健康に気を使っている人にもオススメです。

takashigetop

【取材後記】
衣食住の“住”のフォーカスし、ユニークなビジネスモデルの開発を探る
高重さん。
以前ご紹介しました『ボケて』や、誰もが知っている『クックパッド』など
CGMをプラットフォームにするビジネスモデルが元気です。
スマホで簡単に投稿できる環境に変わったコトが大きな変化点ですが
『RoomClip』も今後の成長が楽しみです。

※高重さんには、同時にアプリそうけんTVの2回目のゲストとして出演
 して頂きましたので、こちらも要チェックです。

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About the Author

スマホ研究員11号

・株式会社アドフロンテ  コミュニケーションデザイン本部 ディレクター  ソーシャルメディアとリアルなプロモーションを融合させて 企業の課題解決をお手伝い。 【簡単な経歴】  ・広告会社  企業のセールスプロモーション関連の企画と実施及び進行管理。コミュニケーション領域の中 でもビロー・ザ・ラインを幅広く企画。 ・外資TV通販企業。  コンシューマーとのエンゲージメント企画やロイヤリティプログラムを推進。また、コンシューマ ー向けイベントをディレクションなどCRMを推進。  初の海外放送のツアーイベントを成功させる。 ・広告専門誌 出版社  新規事業開発担当。SP事業部の立ち上げ facebook: https://www.facebook.com/koichiro.negishi





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