Published on 7月 10th, 2013 | by スマホ研究員11号
スタートアップ企業訪問 Vol.21 『株式会社jig.jp』 President 福野さん
今回は、紹介繋がりを脱線しまして
『株式会社jig.jp』の福野さんです。
福野さんが起業したのは2003年5月ですので、
10年間モバイル関連の事業で会社を続けてらっしゃいます。
様々なサービスを展開するjig.jpさんですが、
今回は、今年3月にリリースされたアプリ『FLAG』(フラッグ)について
お話を伺いました。
①アプリ『FLAG』について
福野さん:
『FLAG』は、様々な質問を二択にし、ユーザーが答える投票アプリです。
アプリをダウンロードしてタップすれば、登録なしでも質問の投稿や
答えの投票に参加できます。
質問は、時事ニュースネタから個人的な悩みまで様々です。
いろんな質問に投票することで、世の中のトレンドの反応を知ったり
考えを共有することができます。
企業側から見ても、『ゆるいマーケティング』ができるアプリです。
機能的には、3秒弱に1個のペースで質問が表示されますので
順次、投票をしていくことができます。
開発が終わってから思い出したのですが、もともと学生時代から
『FLAG』のアイディアは持っていました。
現在のユーザー層は、10代~20代の若い女性が中心です。
おかげさまで、ダウンロード数は5万を越え、伸長しています。
リリースから投票件数は1,000万件を突破し、質問の
コンテンツも7万コンテンツになりました。
かなり気に入ってくれたユーザーもいまして、1人で1,500問もの
質問をアップしてくださった方が2名もいます。
質問は、最新の時事ニュースや芸能関連が多くありますが、
中には、「年上の女性を好きになってしまった。告白はした方がいいか?
やめた方がいいか?」という個人的な悩みを問い掛けるユーザーもいます。
特別な制約条件はないので、使う人によって
質問は幅広くなります。
『FLAG』は楽しみながら、投票する自分がメジャーな考えなのか?
それともマイノリティ志向なのか?
確認できる点が、気に入ってもらえていると感じています。
他の機能としては、自分が作った質問への投票が10件以上になると
自動的に通知されることや
質問、投票、コメントを通じて“バッジ”が獲得でき、
ランキングが上がるなど、楽しめる要素を盛り込んでいます。
先ほど言いました「ゆるいマーケティング」という点では、
「商品の好みを聞いたり」、「キャラクターの名前を投票してもらったり」など
企業にも、ご活用頂けると思います。しかも『無料で使えるマーケティングツール』です。
今後は、シンプルさは残しつつも更なるバージョンアップを施し
楽しんでもらえるアプリにして行きたいです。
『FLAG』以外でも、jig.jpとしては、“生活に役立つ便利なアプリ”を
開発し、新しいコミュニケーションを提案して行きたいと考えています。
②Top画面拝見
福野:
アプリではないのですが、おすすめは、『konashi』です。
僕は『物理的デバイス』が大好きでして、
この『konashi』は、iOSから簡単にハードウェアにアクセスする開発環境を
提供するフィジカル・コンピューティングツールキットです。
写真はスーパーファミコンのコントローラーでiPhoneを操作してみた
ものです。
iPhoneやiPadからいろんなデバイスを無線で操作するのは、とても楽しいです。
【取材後記】
現在は、鯖江市のオープンデータ化のサポートもしているという
福野さん。地元の為にも精力的に活動されています。
自らも楽しみながら、新しいコトにチャレンジした連続が
次の原動力になっているようです。
これからも“役立つ”“楽しめる”モノを、世の中に出して行きたいと
熱く語って頂きました。