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Published on 12月 28th, 2013 | by 加藤 康祐

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「イトナブ発表会」に行って来た – 石巻に見る未来の拓き方

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12月21日、石巻工業高等学校にて行われた、イトナブ石巻の発表会に行って来ました。驚愕の小学生によるプレゼン、豪華なゲストスピーカー、そして、石巻の次世代を担う若者を対象に、ウェブデザインやソフトウェア開発を学ぶ為の拠点「イトナブ石巻」のチャレンジの報告。本当に実りある訪問でした。イベントのレポートをアプリそうけんにも。イトナブ石巻、要チェックです。

以下、kosukekato.comよりの転載記事です。

元々、僕は今日から石巻に来る予定だったのですが、イトナブの監事でもある増君に「前日にイトナブ発表会というのがあるのですが。。。」と言われ、ああじゃあ前日から行きます、ということに(平たく言うとノリです)。朝の新幹線に乗って13時から石巻工業高校にて行われるイトナブ発表会に向かいます。石巻工業高校と聞いて、「お」と思われる方は察しが早い。僕らが(僕は裏方ですが)「高校生のためのUXの授業」をやっている学校で、2年やって来ましたが、今回が初訪問。不思議な気分でした。イトナブの代表理事の古山さんの母校でもあります。イトナブの話、初めての方は、前回の訪問で作ったインタビューを読んでいただけると。

古山 隆幸 – 「復興のカリキュラム」 – ET Luv.Lab.

今回のプログラムについてですが、時系列での進行は、僕説明しようと思ったら、素晴らしいまとめを作っておられる方が!これ読めば大体わかります。なんと、僕が新幹線乗るところからまとめられてた!ので僕、説明しませんw。

イトナブ発表会 「IT」×「イノベーション」×「営む」×「学ぶ」 – Togetterまとめ

初めにイトナブが今年1年どんな活動をされていたかということを少し。

* 東北テック道場
* 石巻ハッカソン(来年の石巻ハッカソンは2014年7月25日〜7月27日@石巻工業高校にて開催!)
* イノベーション東北プロジェクト

* ITキャンプX雄勝 The Day Visualizer Tetsulaw
* 飯野川中学校プログラミング・ワークショップ
* 石巻復興マッピング
* ゲームで変える学びの未来 グリー
* googleプレゼンテーション
* earth communication award アイディアソン
* earth communication award ハッカソン
* 高校生のためのUXの授業
* IT X 災害 アイディアソン
* earth communication award ファイナル発表会出場 2チーム
* ツールド・東北アプリ開発 電通から
* オープンデータコンテスト 経産省
* Scratchプログラミング講習 イオンの空いているスペースで
* Where does my money go! 税金はどこへ行った?女川版

すごいクリエイティブなプログラムだ。そして、「高校生のためのUXの授業」もイトナブのプログラムとして紹介されてましたよ!ワイワイ。個人的にはIT X 災害とかも興味ありました。ユレッジやってる手前。ちょっとまた括りが違いそうですけども。ユレッジとして取材とかしたかったな。

イトナブ

モノ作りに触れた子どもたち

イトナブ

今回、本当に僕が驚かされたのが、壇上で小学6年生がプレゼンして、自分で作ったアプリのデモをしていたこと!Corona SDKでのアプリとUnityのゲームを披露してもらいました。デモ中に動かないのがあって、小学生の口から「すいません、不具合が。。。」のセリフが出た時は、もうダメだ、俺の時代は終わった、と思いました。確かにそこには未来があった。今、普通に子育てしている僕の仲間の中にも、イトナブがもし生活圏にあったら通わせたい、と思う人いるんじゃないかな。それくらい面白い。その上で素晴らしいのが、親が通わせたいと思ってこの子達来てるんじゃないんですよ。聞いたところによると、高校生に聞いたり、人づてに謎の組織、イトナブのことを聞いて、自分の意思で「通っている」。それってすごいことですよね。

教える魅力に惹きこまれた大人たち

イトナブ

基調講演も豪華な顔ぶれで、SimejiのAdamさん、スマートエデュケーションの高橋さん、Googleの及川さんがお話されてました。素晴らしかった。僕はアプリ開発者ではないけど、子どもたちの好奇心と可能性を繋いでいく、とても良い大人たちが関わっているなと思いました。今回はイトナブに通う学生たちの親御さんもいらしていたとのことで、なかなか難しいと思うんです、石巻でITを子供が勉強していく、ということへの理解。それはしかし、今、メッセージを投げかけても多分理解は半分で(便宜的な意味で)、最終的には立証していくしかないと思うんです。そういう時にイトナブの子達がある意味での先達になって、これからを切り開いていくんだろうし、やっぱり大人の責任は重いよなとも改めて思いました。

イトナブの力こぶ

イトナブ

古山さんを始め、イトナブの皆、本当に頑張ってるな、と思いました。9ヶ月前にイトナブでご飯食べながら、UXデザインの授業で講師をしていただいている迫田大地さんや児玉哲彦さんの話を食い入るように聞いていた子達が、小学生を教える立場になっていたり、一般社団法人化されたイトナブのコアメンバーになっていたり。若い子の成長は早い、そうなのだろうけど、たくましくなったなー、とか、凛々しくなったなー、とかすごいオッサン的感想を持ちました。自分で自分の生きる道筋を見つけていくということは、多分生きてて一番楽しい作業だと思います。頑張って。

まとめ

「石巻に見る未来の拓き方」ってタイトルつけましたけど、それはなんなのかって言うと「人が育つ」ってことであろうと思うのです。だからこそ、復興の文脈に「IT」と「教育」の両方を乗せているイトナブには期待感があるし、それって他のこと、防災や産業振興やアートやまちづくり、全てに言えることじゃないかなあと思います。そういう意味でも、イトナブは本当に面白くて、年に1回だけだけど、この2年、ご一緒できて良かったなあと思いました。

あと、これ内輪の話ですけど、実は講師をつとめてもらっている皆さんから「授業の反応を知りたい」ってことを言われてます。なかなかHangoutを利用した遠隔授業だけではレスポンスをつかみづらい。なんだけど、「人が育っている」ことを、そのことの報告に変えさせてもらえたらなあと思います。その報告が今年の「高校生のためのUXの授業」の僕の最後の仕事かなあと思って、記事を書きました。

まあ、成り行きできたんですけどね。


About the Author

加藤 康祐

プランナー、加藤 康祐、1980年生まれ。大学在学中の1998年よりデザイン会社にてWEBプランニングやWEBデザインを経験。2005年6月より個人事業、Experience Transportersをスタート。2012年11月、ET Incを設立。クライアントとパートナーとETが「やりたいことを、やりたいように、やり続ける」ための仕組みづくりに取り組む。





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