Published on 7月 24th, 2015 | by 杉山 拓也(すぎやま たくや)
【ASOTips】Appアナリティクスを活用したASOの評価
スターガレージの杉山です。
今回のASOTipsでは、スタガレASOニュースレターから、先日公開されたAppAnalyticsについてお届けします。
AppAnalyticsは、Appleが提供する純正のシステムで、SDKも特に必要としないため、この記事を見ている今からすぐ使えるツールです。
でも、ASOの現場で会話していても、意外と使われていない・・・と感じています。
AppAnalyticsではざっくりとこんな項目が測定できます。
・AppStore閲覧数 AppStoreのアプリのページの閲覧数
・Appユニット数 AppStoreのページからのユニークDL数
・売上
・セッション数 アプリがいわゆるフォアグラウンドになった回数 バックグラウンドになって再びフォアグラウンドになったときにはまたカウントされる
・アクティブなデバイスの数 セッションがあったデバイスの数
・使用率 1日、7日、14日、21日、28日めのアプリ使用率
このほか、リファラーもとれます
・流入元ドメイン/閲覧数/ユニット数/売上
ほかにも、キャンペーンリンクを独自に作成してどのキャンペーンからの流入がどの程度あるのか?も見ることができます。
さて、前置きが長くなりましたが、ASOニュースレターではこのようにお伝えしました。
iOSの評価テクニックについて
ついに全パブリッシャーで利用できるようになりました!
「Appアナリティクスベータ版」
正直、どの程度まで使えるものがでるのか・・・不安でしたが・・・
個人的に大満足の出来でした。
外部のどのURLから飛んできたのかも判りやすく、SEOの評価も容易!
ウォール広告等も解りやすい(笑)
そんな機能に惚れました。
なぜ惚れたか?
それは・・・
「ASO、SEOにとって非常に有益だからです」
今までは、ダウンロード数やランキング遷移でしか評価出来ませんでした。
ASOの施策は
1,キーワードを選定し
2,検索ランキング上位につけ
3,多くのユーザーに閲覧してもらい
4,結果ダウンロードにつなげる施策です。
3の閲覧 から 4のダウンロードまでに【壁】がございます。
この壁を超えるのが、アプリのポテンシャルと言えまして、
アプリごとの不確定要素でした。
1から3のユーザー数が判ることで、明確な評価が可能となりました。
ちなみに調べ方は以下のとおりです。
Appアナリティクスでアプリを選び、メトリックスタブを選択すると
アプリがAppStoreで何回覧されたか確認できるようになったのです!
*どのサイト、広告、バナーから来たかURLが分かります。
私共のコンサルしたアプリ(ディフェンスウィッチーズ)は以下の
とおりでした。
25,175回閲覧/週 2,247ユニット/週
以前はダウンロード数で評価するしか無かったASO!
閲覧数が判ることで、ストアまでの誘導がどの程度改善したか指数が
出せるようになりました
閲覧数に対してユニット数が少ない場合は、説明文とスクリーン
ショットで改善することがございます。
振り返りチェックしてみてはいかがでしょうか?
ニュースレター内で触れたように、これまでASOの評価は「キーワードごとの検索順位」や「DL数」でしてきました。
一方で、AppAnalyticsの登場でSDKがなくてもAppStoreのアプリページの閲覧数などが見えることになったほか、広告流入を引き算することで自然流入数も計算することができ、より正確な評価ができるようになったと考えています。
なお、AppAnalyticsは、
・iOS8以降のユーザー
・診断データを開発者と共有することに同意(オプトイン)
したユーザーのみのデータを取得しているため、全てのユーザーのデータが解析できるわけではありませんが、比較的活用が容易なインターフェースを持っているので、お忙しいアプリマーケターさんも是非活用してみてはいかがでしょうか。